あなたside…
蓮に"何しに来たの?"
そう聞かれすぐ答えられない
私ここに何しに来たんだろう…、
花音ちゃんに蓮がバイトしてるって聞いて
気づけば体が勝手に動いてた
蓮「はぁ…今日これで終わりだから」
蓮「ここで待ってて、」
『う、うん…』
呆れたようにそう言い残して
蓮は皆に挨拶をしてから
また私のところに向かってくる
蓮「…着いてきて」
蓮に言われるがまま着いていくと
二階建てのアパートが見えてきて
階段で2階に上がる
1番奥の部屋に着くと蓮は
ポッケから鍵を出し扉を開け
蓮「狭いけど入って、」
『お邪魔します、』
1Kの部屋だった
蓮「適当に座っててお茶持ってくる」
そう言われ
テレビの前に腰掛けると
目の前の机にお茶の入ったコップを置き
私の隣に腰掛ける
蓮「俺 今一人暮らししてんの」
私を見ず蓮はコップに入った
お茶をじっと見つめて言った
『…お母さんは?』
そう聞くと蓮は少し悲しい顔をして
少しずつ話してくれる、
.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。