照side…
『軽いのはお前だろ…』
蓮「は?」
今にも俺に殴りかかりそうな目黒
あなた「ちょっと…蓮やめて!」
俺に近づく目黒をあなたちゃんが止める
蓮「お前…ガチなの?」
あなたちゃんを見て少し悲しい顔をする
『…うん…本当に付き合った…』
『…だから…蓮も幸せになって…』
あなたちゃんは目に涙を溜めてそう言って
俺の隣に立つ
悔しいよ…
まだあなたちゃんは目黒が好き
なぁ…
目黒もだろ?
あなたちゃんのこと大好きなのに
どうしてそんなことしたんだよ…
蓮「…なんだよそれッ…」
口調は怒っているのに
顔はどこか寂しそうな目黒は
俺たちを睨んで先に学校に行った
『俺たちも行こうか』
あなた「…うん…」
先に行った目黒を心配したように見つめる
『あなたちゃん?』
あなた「ん?」
『カップルらしいことしようか…』
ギュッ
あなた「…えっ…」
あなたちゃんの手を握ると
少し驚いた顔をする
『嫌?』
あなた「ううん!嬉しい」
俺の大好きな可愛い笑顔
俺たちは手を繋いで学校に向かった
♠︎…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。