瀬戸side
俺たちは南極に向かうべく、ぼんじゅうるさんの運転するヘリに乗りこんだ。
それから数時間。
ふと、のっちがあることを呟いた。
でも、なんで南極なんだろうな?
え?
だって、ほかは全部ちゃんとした国だろ?
なのに、どこの国にも属さない南極なんて、なんか変だなーと思って。
……確かに、そうだな。
千代女さん、南極ってどんな感じでした?
そうですね…ポツンと豪華な氷の城がたっていましたよ?
あとは特に、目立った建物もないですし……。
……千代女さん、それ本当ですか?
……?はい、本当です。
……なら、今目の前に見えるあれは、なんなんだ?
?
俺たちは窓の外を見る。
なっ!?ばかな!?
その先には、氷の上の大地に立つ、立派な城下町だった。
そんな……!?昨日はこんなに発展はしていなかったはず…!?
……何か、理由がありそうだな。
すると、何かがこちらに向かって飛んでくる。
その何かは、ヘリの真横まで来て、一緒に併走する。
な、なんだ?
『君たちがマスターのお客さんかい?』
喋った!?
『失礼な……って……へぇ。マスターの言う通り、本当にそっくりだねぇ…』
『ようこそ。南極妖精國へ』
『私の名は…そうだね、妖精騎士ランスロットと名乗っておこうか』
『これから君たちの空の旅に少しだけお供する、案内役さ』
妖精騎士…ランスロット…?
『さ、ついてきたまえ』
妖精騎士ランスロットと名乗る人?に、俺たちはヘリを止められる場所まで案内される。
よし、僕はここまでだね。
後はよろしく〜バーゲ…いや、妖精騎士ガウェイン。
そういうと、甲冑を纏った女性…が、こちらに歩いてきていた。
…分かりました。皆さん、はじめまして。
妖精騎士ガウェインと申します。これから皆さんを玉座の間に案内致します。
黙って着いてくるように。
は、はいっ。
俺はここに残るよ。
ドズさん達に連絡とか入れなきゃ行けないしね。
分かりました。
彼女に案内されるまま、黙って着いていくこと10分。
ついに玉座の間という場所にたどり着いた。
陛下。お連れ致しました。
ご苦労さま、ガウェイン。
はじめまして、私の名はモルガン。
この南極妖精國の女王です。
………。
はじめまして…。
さて、あなた達がここに来た理由はわかっています。
…あなたがねろ、ですね?
……なかのはどこだ?
彼なら、もうすぐここに来ますよ。
……ほら、噂をすれば。
モルガンという方がそういうと、後ろの扉が開いた。
そこに居たのは、のっちだった。
……みさとらんの時もそうだったけど、本当に、そっくりだよな。
…久しぶりだな。ねろちゃん。
なかの……!
なんか気まずいんだけどどうしよ…?
俺に言うなよ…
…はじめまして、君たちが人間の瀬戸と…俺か。
あ、どうも…。
………。
………。
……?
吸血鬼ののっちは、なにか悲しそうな表情をしていた。
……それと、みさとらんのとこのサーヴァントさんも、昨日ぶりですね。
そうでございますね。
……うん、そうだな。
もう、単刀直入に言うよ。
ごめん、俺たちは君たちの力にはなれない。
っ!
え…。
なかのっち殿!?昨日と話が違うではありませんか!?
……うん、ごめん。
どうしても、やらなくちゃいけないことが出来たんだ。
それに君たちを巻き込む訳にも行かないからな。
……やっぱりな。
……分かってた?
お前を見た瞬間、分かったよ。
ははっ、流石ねろちゃん。
みさとらんにも、謝っておいてくれないか?
ああ。
……お詫びと言っちゃあなんだけど、みっつ、君たちに情報をあげる。
1つ目、君たちが戦わないといけない相手について。
!
君たちは俺たちを生き返らせた神と名乗るやつを倒さなければならない。
その為には10個の聖杯を壊す必要がある。
その10個の聖杯の場所は、俺たちマスターがいる国にある。
マスターが持っている場合もあれば、持っていない場合もある。
この南極は、後者の方だ。俺自身も場所は知らない。
……でも、この国の聖杯を壊すのは、少し待って欲しい。
君たちが全ての聖杯を壊した時、ここの聖杯を壊すことは約束しよう。
……そして、もうひとつは。
…アメリカにいるハッチャンと、中国にいるしうねさんは、君たちの味方だ。
………。
きっと君たちの力になってくれる。
アメリカと…中国…。
そして最後のひとつは。
……俺たちに与えられた領地について。
領地……?
そう。
日本、アメリカ、中国、フランス、イギリス、ロシア、イタリア、エジプト、インド、そしてこの南極。
この9つの国と1つの大陸が選ばれたのには、理由があるんだ。
今から話すよ。
今この地球で、何が起きているのか。
そして、 何が起きていたのかを。
to be continued…
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