第8話

5話
1,570
2022/08/11 15:00

((今回は前作の振り返りが多くなります))




悪魔様
…て
 ねろちゃん
は?
悪魔様
来て。表の世界から消えた青年と同じ姿の者よ。
 ねろちゃん
…は?
天使様
見て。君と同じ姿をした彼が選んだ道を。
 ねろちゃん
???












ねろちゃん
…これが…。
おんりー
魔女のコア、ですね…。
おらふくん
一旦、攻撃入れてみますね。
ねろちゃん
宝石?
おらふくん
宝石魔術です。
おらふくん
宝石をビームのように打ち出します。
おんりー
おらふくんは、魔術師の中でも特殊な方で、様々な魔術を使用できます。
おんりー
治癒魔術、錬金術、召喚術、ルーン魔術、そして転換。
おんりー
転換の中に宝石魔術というものがあり、宝石を使って色んなことができます。
ねろちゃん
…なるほど。
おらふくん
っ、やっぱダメか…。
おんりー
なら、次は僕が。
おらふくん
っ!?おんりー!?それは使わないって言ってたじゃんか…!?
ねろちゃん
え…?
おんりー
………。
おんりー
今は、そんなこと言ってる場合じゃないよ。
おんりー
ねろちゃんさん、僕は皆さんに隠していたことがあります。
おんりー
僕もまた、瀬戸さんのように『直視の魔眼』を持っているんです。
ねろちゃん
なっ!?
おんりー
…ただ、瀬戸さんのように全てのものを殺す力はありません。
おんりー
本来、『直視の魔眼』というものは、全てのものを殺す力は持っていません。
おんりー
どうやっても殺せない…壊せないモノ、そして魔眼の所有者にとって理解できないモノは、その”死”も理解できないので線も点も視えず、殺すことは出来ない。
おんりー
また、「死」の概念が無いものにも効果はない。
おんりー
しかし瀬戸さんの魔眼は、抑止力から授かったもの。だから殺せるんです。
おんりー
ただ、これは人が本来持つことの出来ない力。
おんりー
そのためか、瀬戸さんは脳にダメージを受けるというデメリットがあり、線を見る見ないのオンオフが出来ない。
おんりー
自分は線を見る見ないのオンオフはできます。
おんりー
あ、今僕がかけている眼鏡は魔眼殺しの眼鏡ではないですよ。
おんりー
とある事故をきっかけに、僕は視力が無くなってしまって…。
おんりー
おらふくんの治癒魔術のおかげで治ったんですけど、視力が少し下がってしまって…。
おんりー
それで掛けてるんです。
ねろちゃん
そうなんですか…。
おらふくん
…おんりーの目は、事故以前は何も問題は無かったんです。
おらふくん
でも、事故以降、直視の魔眼を使う度に、おんりーは視力が落ちていってるんです。
ねろちゃん
え…?
おらふくん
そして何故か、僕の治癒魔術も効かない。
おらふくん
だから、ドズルさんがおんりーにこれ以上直視の魔眼は使うなって言ったんです。
ねろちゃん
………。
ねろちゃん
おんりーさん、俺が変わりにやりますよ。
おんりー
えっ…?
ねろちゃん
瀬戸に変身すれば、俺は直視の魔眼が使える。
ねろちゃん
おんりーさんは使わなくて済む。
おんりー
ですが、そうしたらねろちゃんさんが…
ねろちゃん
その時はおらふくんに治して貰いますよ。…まぁ、治るか分からないけど。
おらふくん
…おんりー、ここはねろちゃんにお願いしよう?
おんりー
……うん、そうだね。
おらふくん
ねろちゃん、お願いします。
ねろちゃん
ああ、任された。
瀬戸に変身したねろちゃん
………。
瀬戸に変身したねろちゃん
っ!?線が、ない…!?
二人
えっ!?
瀬戸に変身したねろちゃん
ぐっ…!?
おらふくん
ねろちゃん!?
おんりー
っ!あれは…!?聖杯!?







ねろちゃん
何が、あったんだ…!?
聖杯
あなたは選ばれた。
ねろちゃん
え…?
聖杯
あなたなら、この世界を救うことが出来る。
ねろちゃん
救えるのか?この世界を?
聖杯
はい。この聖杯は、その為のもの。
ねろちゃん
これは、その為の聖杯…?
聖杯
私は待っていた。私を正しく使えるものが現れるのを。
ねろちゃん
その為に、ずっとここに…?
聖杯
そう。そしてあなたなら叶えられる。
ねろちゃん
俺が、叶えられる?
聖杯
はい。
聖杯
あなたには、願いを叶えられる権利がある。
ねろちゃん
………。
ねろちゃん
…本当、なのか?
聖杯
はい。
聖杯
ですが、願いを叶えるにはそれ相応の対価が必要です。
ねろちゃん
叶えるには、それ相応の対価が必要…?
ねろちゃん
………。
ねろちゃん
…そうか、俺はこの為にここにいるんだな。
ねろちゃん
………。
ねろちゃん
悪ぃな瀬戸。約束、守れそうにないわ。
ねろちゃん
聖杯。俺の魔力、全部持っていけ。
ねろちゃん
だからアイツらを、瀬戸を救ってくれ。
ねろちゃん
その為なら俺は、何だってやってやる。だから…
ねろちゃん
この破壊出来ないコアを、壊してくれ!
聖杯
…その願いを叶えるには、まだ対価が足りません。
ねろちゃん
対価が足りないのなら、俺の全部をくれてやる!
ねろちゃん
記憶も、記録も、この世界に生きた証も、全部無くなったっていい!
ねろちゃん
だから、叶えてくれ!
ねろちゃん
あいつらに、勝利をもたらしてくれ!
聖杯
…その願い、承りました。







 ねろちゃん
………。
悪魔様
これが、表の世界のあなたの記録。
天使様
誰にも知られずに朽ちていった、もうひとりの君。
 ねろちゃん
…何故、俺にこれを見せた?
悪魔様
あなたには、知っておいて欲しかった。
天使様
君だけでも、覚えておいて欲しかった。
悪魔様
私たちからも、この記録は消えてしまう。
天使様
でも、裏の世界を生きた君は、表の世界の記録を知っても消えることは無い。
悪魔様
それは、生きる世界が違うから。
 ねろちゃん
………。
 ねろちゃん
あなた達は、何者なんですか?
天使様
俺は天使様と、表の世界では言われている。
悪魔様
私は悪魔様と、表の世界では言われている。
 ねろちゃん
っ!?
悪魔様
どうか、彼らを助けて欲しい。
天使様
そしてどうか、君の仲間だった彼らのことも救って欲しい。
悪魔様
表の彼らと共に。
天使様
どうかこの世界を
二人
救ってください。





to be continued…



ここまで読んでくださってありがとうございます。




少しアンケート

アンケート

『月姫』と言う作品を知っていますか?
名前だけ知ってる
8%
ストーリーも知ってる
3%
全く知らない
89%
投票数: 419票

アンケート

Fate/GrandOrderを知っていますか?
知ってる(プレイしている)
4%
知ってる(プレイしてた)
2%
名前だけ知ってる
20%
知らない
74%
投票数: 419票


それではまた( ´ ▽ ` )ノ

プリ小説オーディオドラマ