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第24話

#6
4,150
2020/03/14 14:26

夢の整理をして、しばらく一人で色々考えたいところだが、あいにく今日はバイトの予定が入っている。


ぼーっとしていたせいで、バイトに遅刻しそうだ。


朝食を食べずに、駆け足で家を出た。

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「いらっしゃいませ。」


今日も偽りの笑顔で接客をする。

俺の笑顔を見て、頬を赤らめる女共。

…虫酸が走る。

俺の容姿しか知らないくせに、ほいほい連絡先なんか聞いてきやがって。



こう言いながらも、情報経路は多い方がいいと、連絡先を交換してしまう。



___俺は、いつになったらこの日常から抜け出せるんだろうか。



「あの…すみません。」


「…はい。」


「注文いいですか?」


またぼーっとしてしまった。

今日は早めに上がらせてもらおうかな。


「はい、ご注文ですね…どうぞ。」


声をかけてきた客を見ると、そこには、無造作な髪に皺だらけの服を着た…ボロボロの女がいた。


…女として終わってんな。


いくら情報経路を増やすって言っても、こんな女は…ごめんだ。


__にしても注文が遅いな。


「…あの、お客様?」


声をかけると、我に返ったようだった。


…何だこの女。


さっきから俺の顔ガン見なんだが。


「…僕の顔に、何かついていますか?」


見た目からしてやばそうだ。

早くオーダーを終わらせたい。

得意の愛想笑いをし、彼女に問いかけた。


すると、女はぽつりと言った。




「…可哀想な人ね。」





「…は?」





何なんだこいつ。



俺が可哀想だと?



何故、そんな哀れな物を見るような目で俺を見るんだ。



何なんだ。



やめろ。



見透かしたように俺を見るな。



「…ご注文は、どうなさいますか。」



落ち着け。冷静になれ。

そう自分に言い聞かせて、普段通り進めた。



…その後のことはよく覚えていない。


いつも通りの道を通って、いつも通り家に帰り、飯を食い、寝る支度をする。



_____ただ、胸の奥に残る微かな違和感と、苛立ちに見て見ぬふりをして、俺は今日も眠りについた。




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沖田ザベス
沖田ザベス
#6を読んでいただき、ありがとうございます。
沖田ザベス
沖田ザベス
皆さん、お久しぶりです。
受験のため、活動を休止していた、沖田ザベスです。
沖田ザベス
沖田ザベス
無事、第1志望校を合格しました。そのため、活動を再開させていただきます!
沖田ザベス
沖田ザベス
1年近く、更新を怠ってしまい、本当に申し訳ありませんでした。
沖田ザベス
沖田ザベス
物語の流れがいまいち思い出せない方は、「土下座」というチャプターに、これまでのあらすじが書いてありますので、ぜひご覧になってください。
沖田ザベス
沖田ザベス
大学受験か、高校受験かは秘密ですので、聞かないでくださいね🤫
沖田ザベス
沖田ザベス
これからも、精一杯作品を更新してまいりますので、引き続き応援してくださると嬉しいです!!

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