第5話

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2018/05/02 06:54



「...優香?」







...彼が、今までしていたような優しい顔から、何かを疑うような渋った顔になった。









─────まずい。










ただの、直感だけど、








この顔は、かなりやばいと思う。

















今まで、あれだけ我慢してきたのに。










彼の言うことには、抵抗せずに従ってきたのに。








































「...嫌って、言ったよね?」














「ち、違うの........えっと、」














「...ねぇ、僕のこと愛してるよね?」













「もちろんだよ!」











「じゃあ...胸触った時に、嫌って言ったのは何で?」












さっきよりもっと険しい顔になった彼が言った。














...私は、もう殺されてしまうかもしれない。

















「ふふふ...悪い子には、“お仕置き“しないとね?」











そう言って不敵に笑った彼は、ドアを開け、どこかに行ってしまった。















“お仕置き“













この言葉が、頭の中で引っかかっていた。































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