第12話

*
13,790
2023/07/16 07:25



ー和馬sideー





朝食を食べ終えた僕は...近所のスーパーに出掛けることにした。












…彼女がここを出ていく時間を作るためだ。










...きっと、告発するだろうからな...










刑務所のご飯は不味いって聞くけど、実際どれくらい不味いんだろうね。








学校にはなんて説明しよう...

















...自分がした事、ちゃんと償うから。







償いが終わったら、また本当の僕を見てほしいな。















...その時まで、さようなら。

































「...優香、ちょっと近所のスーパーに行ってくるね。」












彼女は驚いた顔をしながらも...







静かに頷いた。








もう何日も開けていなかった扉を開く。






久々に浴びる日差しがとても眩しい。














…次帰ってくる時は、優香はもういない。









会うのが最後になるかもしれない。










...だから、あえて僕は振り返らずに、外に出た。























ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー












カップラーメンをいくつか買って、適当な時間にスーパーを出た。













...そろそろ、帰ってもいいよね。










マンションにつき、オートロックを解除する。










家に帰る前に警察が...なんて思ったが、その心配はなさそうだ。









2LDKのマンションの一部屋に、優香を監禁していた。






監禁する前、よく遊びに来ていたが、もう一つの方の部屋にしか入れなかったため、僕の家だと分からなかっただろう。












...逮捕されるまで、何してよっかな。






自首しちゃおっかな。






...優香に、手紙でも書こうかな。










そうしよう。





今までの思いを全て綴った手紙を書こう。















僕は君を、いつまでも愛している__と。













プリ小説オーディオドラマ