オールマイトはE組メンバーに連れられ、やって来た場所に見覚えがある
九年前、仕事で超生物を殺した場所だ
そう、E組メンバーは出久やオールマイト達をE組の裏山に連れて来たのだ
中村はオールマイトを睨みつける
声には出さないが、カルマや岡野、寺坂もオールマイトを睨みつける
他のメンバーも睨みはしないがA組メンバーを眺めている
あの日、渚が殺せんせーの胸元に対先生用ナイフを刺した瞬間、オールマイトが空からやってきたかと思うと渚を突き飛ばし殺せんせーに拳をぶつけた
だが、渚が刺した後だったのでオールマイトに手応えはなく不思議に思ったが、事前から聞いていた情報では超生物は未知であると聞かされていたので、あまり気にとめなかった
ビュンッ
オールマイトがそう言いかけると、オールマイトに何かが投げつけられた
オールマイトは驚いたように床に落ちている物を見る
すると、それは対先生用ナイフだが菅谷がペイントしたおかげで本物のサバイバルナイフに見える
そして、そのナイフを投げたのは岡野だった
岡野はカッとなると、周りが見えなくなり歯止めが効かなくなる
だが、今の岡野は冷静だが、目が血走っている
岡野は鋭い眼光でオールマイトを睨みながら大声で怒鳴る
すると、中村はそれに続き前に出る
全員が鋭い眼差しでオールマイトや出久達を見る
全員わけが分からない
何故急にこんな事を言われなくてはいけないのだろうか
オールマイトは何を知っているのか
だが、耳郎も負けじと反論する
未だにE組メンバーのカルマ達があなたに何かをして、そしてあなたが変わってしまったのだと思っているようだ
すると、岡野や中村、カルマ、寺坂、前原は今にもキレそうだ
すると、驚く人物が岡野達を手で制しながら前に出た
神崎だった
普段、あまり前に立って発言する事の少ない神崎が出た事は全員にとって意外だった
神崎はオールマイトや出久達に頭を下げる
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。