第2話

1話
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2018/11/25 12:09
家臣:待ってください!朔弥様!
朔弥(さくや)
来るな!
家臣:いや、そんなこと言われましても……
朔弥(さくや)
1人で行きたいんだ。
あ、父上には内緒
家臣:はぁ……わかりました。お気を付けて
ですが門限までには帰ってきて下さいませ
朔弥(さくや)
わかってるよ
行ってくる
俺は今ある人のところに通っている

(こんなことあるのか……)

その人に一目惚れした

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家臣:優悠様、1回中にお入り下さい
朔弥様はじきにいらっしゃいますよ
優悠(ゆう)
優悠(ゆう)
そうだね、ちょっと待ち遠しくて
家臣:珍しいですね、でも良かったです
優悠(ゆう)
優悠(ゆう)
何が?
家臣:少し元気なれたご様子なので……
優悠(ゆう)
優悠(ゆう)
ああ、そうだね
自分でも思うよ
僕が笛を吹いている時、その人は突然やってきた

話し相手が家臣しかいなかった僕にとってはすごく嬉しいことだった

その日からその人はやってくるようになった

家臣:早くいらっしゃって欲しいですね
優悠(ゆう)
優悠(ゆう)
あはは、そうだね
ほんとに早くきて……
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家臣:優悠様!やっといらっしゃいました
優悠(ゆう)
優悠(ゆう)
ほんとに?通して
家臣:朔弥様、お待ちしてました
優悠様がお待ちです
朔弥(さくや)
ああ、遅くなった
ありがとう
遅いよ……でも何もなくてよかった……
朔弥(さくや)
悪い、待たせた……屋敷を出る時に見つかってな……大変だった……
優悠(ゆう)
優悠(ゆう)
大丈夫です、それは大変でしたね……
貴方に何もなくてよかったです
僕達は抱きしめあった

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