第4話

彩と朱音
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2021/02/01 11:35

あなたside

「ここが、訓練場だよ。」

そこには20人ぐらいの人たちがいた。

戦っている人がいたり、鬼ごっこを…ん?
鬼ごっこ?

「いやぁぁ‼いやですいやですぅぅ!
朱音あかね先輩許してくださいぃぃ!」

あやぁ…待て!」

青いポイントが入った服を着ている人が、緑の同じ服のデザインの人に追いかけられている。
すると、青い服の人が目の前まで来た。

「あっ、愛奈先輩!助けてください‼」

その人はサッと愛奈さんの後ろに隠れた。
そして、追いかけてきた人も私たちの前に着く。
ていうかよく見たらこの人、私よりも身長小さい。
少し可愛いかも。
でも、なんで刀なんて腰にさしてるんだろう。

「彩を引き渡してくれる?」
「いやいや朱音、どうした?」

それがさぁ、と話し出した。
「持続力強化訓練の能力の方をやろうと思ったんだけど、なんか逃げられた。」

すると、違う!と愛奈さんの後ろに隠れている人が言った。
「う、嘘ですよ!き、きっと夢仲先生に私の事を引き渡すんですよね⁉
絶対絶対絶対ぜっったい嫌です!」

なんだろう。心なしか怯えているように見える。
朱音、と呼ばれた人はまさかと言ったように呆れていた。

「そんなわけないでしょ。全く。
早とちりもいいところだよ。」

「そっか、なら。」

そういうと愛奈さんは避けて、隠れていた子を前に出した。

「えぇ⁉あ、愛奈先輩ひどい!」
「行くよ~♪」
「いやぁぁぁ!」

口論をしながら2人はどこかへ行ってしまった。

「ごめんね。
まぁでもここはあんな感じだから。
ちなみに私の後ろに隠れていたのが彩で、
チb((ゴホッ 追いかけていたのが朱音ね。」

『愛奈さん今チビって…。』
言いかけてたよね?
確かに私、可愛いなとは思ったけど…。
「ん?気のせいだよ?」
私は愛奈さんの笑みを見て深追いするのをやめた。

愛奈さんって表情で人を従えられる人だ…‼

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