_ 朝5時 _
私はいつもの時間に目が覚めた
でもテンションはいつもより低い
あたりまえだ
今日は
好きな人に別れを切り出すのだから
今日のデート気乗りしないな、、、
そう思いながら私はリビングにおりて
英と私の朝ごはんの準備をした
朝ごはんの準備ができた時
ガチャ
そう言って英は私の頬に手をおいた
そして私たちは朝ごはんを食べた
その間英は私の話を聴いてくれて
少し心が軽くなった
英にそう言われ時計を見ると9時15分だった
そして私は家を出て駅に向かった
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_ 駅前 _
9時40分
思ったより早くついちゃったな、、、
でも後ちょっとだし
はぁ、、、今日泣かないように頑張らないと、、、
そんなことを考えていると
私はその男の人達に腕を掴まれた
振り解けない
どうしよう、、、
そう思い、涙が出てきそうになった時、、、
聞き覚えのある声がしたと思ったら
その声の主は男の人達の手を私の腕から離してくれて
そして私は声の主の腕の中にいた
その声の主の顔を見ると
及川さんの声はいつもよりワントーン低い声だった
その声にびびったのか私に絡んで来た男の人達は
走ってどこかへ行った
そして及川さんは私の手を繋いで歩きだした
私たちは最初映画を見に行き
次にお昼を食べにカフェに行った
そしてその後水族館に行き
時間を見ると6時をまわっていた
そして私たちは公園に向かった
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_ in公園 _
私たちはお互いにブランコに座った
言わなきゃ、、、
私が話を始めようとすると及川さんは
どこかへ走っていってしまった
どこいったんだろ、、、
私が待つこと数分
及川さんが走って戻ってきた
そう言って渡して来てくれたのは
わざわざこれを買うためだけに走っていったのか
ほんとに優しいな、、、
今日のデートで改めて及川さんのいい所をたくさん見つけた
今日のデートプランをわざわざ考えてくれたこと
私が男の人達に絡まれてるのを助けてくれたこと
レディーファーストをしてくれた(?)こと
及川さんはいつも優しくて、面白くて、
いつもは情けないのにいざと言う時かっこよくて
ほんとに及川さんは
言わなきゃ
泣いちゃダメ、、、
私が弱いせいでこんなことになったんだから
私に泣く権利なんてないんだから
そして私はやっとの思いで及川さんに伝えた
言えた、、、
言って、、、しまった、、、
もう後戻りはできない、、、
そして私は自分に非があるのではないかと
考えている及川さんの頬に手をおいた
及川さんの悲しい表情に私は涙が溢れそうになった
でも、、、
私は泣いてはいけない
及川さんを私の事情で悲しませてしまってるのに
私が泣いていいはずがない、、、
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その告白は高2の春(←及川さんが)
女子に人気のある及川さんにされた
どうして私なんだろうと
そりゃあバレー部のマネージャーだから
接点はたくさんあるけど
なんで私なんかに、、、
そう思い私は理由を聞いた
私はすごく驚いた
まさか自分のことをこんな風に思ってくれてるなんて
考えもしなかったから
だから私は、、、
そして私たちは付き合い始めた
及川さんのファンにバレると色々めんどくさいので
一緒に登下校は出来なかったけど
その分デートを楽しんだ
デートもお互い忙しいから
たくさん行ったってわけじゃないけど
どのデートもすごく楽しかった
及川さんに冷たい態度をとっていたけど
それもなんだかんだ楽しかったw
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こんな私に行為をよせてくれた及川さんには
感謝しかない
いつも一緒にいると、、、とても楽しかった
だからこそ、、、
別れるのがすごく辛い、、、
そして私たちの間には沈黙が続いていた
その沈黙の中、先に声をだしたのは、、、
"及川さん"だった
ほんとにこの人はどこまで私を好きにさせれば
気が済むんだろう、、、
そして私を家に送ったあと
及川さんも家に帰って行った、、、
ガチャ
私が家のドアを開けると
そして、ふと英を見ると英は腕を広げて待っていた
私は勢いよく英に抱きついた
そこで私は我慢してた涙が急に溢れてきて
そんな私を英は何も言わずに慰めてくれた
そして私たちはご飯を食べお風呂に入り
その日はお互いに早く部屋に入った
部屋に入る前英が
そして私は泣き疲れていたのか
すぐに眠りについた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!