第7話

♡佐野玲於♡
3,756
2019/11/02 12:36
玲於
あなた〜
あなた

ん?

久々に佐野さんはお砂糖のようです。

どーゆー風の吹き回し?
玲於
あなたーーーーーーー
あなた

どうしたの?

玲於
ねぇ、ここ
あなた

ん?

玲於
ここ!ここ来て?
あなた

うん、

お砂糖というより、幼児…?

甘え期が唐突に始まった。
玲於
あなたって呼んでさ、よく、ん?って言うじゃん?
あなた

うん

玲於
その、ん?ってやつ案外好きなんだよね
あなた

へ?そうなの?笑

玲於
うん
あなた

珍しいね好きって言葉にしてくれるなんて

玲於
なんか、あんじゃん?あ、好きだなって感じる瞬間的なの?
あなた

うん、あるね笑笑

玲於
なに、笑ってんの
あなた

今日のれお可愛い笑

玲於
はあ?なに言っちゃってんの、やっぱ嫌ーい
あなた

ちょ、ごめんってー

玲於
なーんか、気分悪くなった
あなた

えー、ごめんね?

玲於
どうしよっかなあ
あなた

んー、何したら許してくれる?

玲於
ん。
あなた

へ?

唇を少しとがらせ、指をさした。
玲於
ちゅー
あなた

え、いやいやいや、無理無理無理

玲於
ふーん、じゃ絶対許さない
あなた

え!それは困るってぇ!

玲於
じゃあ、ほら
あなた

んー、目つぶってよね、本当一瞬だけだからね?

玲於
はいはい、はやく
あなた

んー、と…

ちゅっと少し音を立てて私はれおの唇に唇を重ねた。



れおは離れた瞬間に満面の笑みで

何かを、まだ伝えたい様子だった。
あなた

これでよろしいでしょうか?

玲於
んー、なんか足んないって思ってたんだけどさ、
あなた

うん

玲於
ぎゅーだよね
あなた

は、はぁ…。

玲於
何その仕方ないなあみたいな目
あなた

いや、別に?

玲於
別にいいし、頼んでるわけじゃないから
あなた

…れお!

拗ねて私に背を向けるれおに両手を広げて待ってみた。
玲於
…!
すると、驚いたように目を丸くさせ

少し照れながら私の腕の中に入って来た。
あなた

れおいい匂いするね

玲於
同じ柔軟剤で同じシャンプーだけどね
あなた

あー、たしかに…なんでだろうね

玲於
なんでだろうね
ぎゅっと抱きしめる強さが急に強くなった。
あなた

れお…?

玲於
ちょ、耳元で名前呼ばないで
あなた

え、あーごめん

玲於
その、なんつーかさ、照れるから
あなた

へ?

玲於
だ、だから!名前呟かれるたびに何かドキッとすんの!
あなた

あ、う、うん!わかったよ…

なーんだ、嫌われたのかと思っちゃった笑
玲於
あなた
あなた

…っ

玲於
ほら、俺もそんな気持ちなんだけど?
あなた

は、はい。

玲於
もっと名前呼んで欲しい?
あなた

い、いや

玲於
俺は呼んで欲しい
あなた

…え?

玲於
普段から名前呼ぶ事なんてあんまりないしさ
あなた

そうかなあ?

玲於
ま、いいじゃん
あなた

ふふふふ、そうだね笑

玲於
なんなの
あなた

今日のれお本当に…

玲於
可愛いって言うんだろ、どーせ
あなた

大好き。

玲於
……っちょ
横目でれおの顔を見ると赤く頬と耳が

染まっているのが見えた。
玲於
不意打ち過ぎるし、耳元で言うの反則
あなた

そう?

玲於
うん、よってあなたの事今日は寝かせません。
あなた

え…!?



深くて甘い夜が私を迎えた。



耳元で囁かれる声は…耳がとろけるほどに

甘かった…。
玲於
あなた…すき。

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