私が集中して全ての映像を見ていると
要くんが
小牧「 犯人が逃げ込むのってぇ~~
車とか人通りが多い所じゃないんすか?」
長篠「現場は駅が近くて、どこも人通りが
多いんです。」
小牧「 うん。だからっ本木通りなら、
首都高に出られるし最短ルートで遠くまで
逃げられません?」
長篠「……」
小牧「 ね?効率よくねぇ。
無駄ってやる気と体力を奪うんで。ねぇ~?」
なんて話しかけて来た。
犯人から送られてきた映像で
気がやられているのもあってか
いつもは何とも思わない要くんの発言が
引っかかってしまった。
無駄って言葉がとても許せなかった。
『要くん。今集中してるから。
静かにして。無駄だと思うなら手伝わなくて
いいから。』
なんて言い返してしまった。
小牧「……何その言い方…」
そんな険悪な雰囲気になった頃
帰ってきた響介さん達。
伏見「 小牧、あんいいか 」
小牧「 はぁーい 」
『ごめん。響介さん。こっち手伝うから
無理。』
小牧「 ………じゃ、しらみ潰しよろしくでーす 」
長篠「なんなのあいつ………」
『ごめんね長篠さん。
嫌な思いしてない?』
長篠「……いえ。」
犯人からの映像で気がやられてたとは言え
言い過ぎちゃった。
後で要くんに謝らなきゃいけないな、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。