[、、、かー、重岡ー!電話ー]
『俺っすか?』
[お前だよー]
会社に電話って誰やねん、
取引先?
『はいー変わりました重岡です、』
?「重岡くん?私は、北野あなたの父ですけど、」
『え?、あなたの?』
あなた父「重岡くん今日うちに来れるかな?」
『僕はいいですけど、あなたの母さんが、』
あなた父「妻はだいぶ落ち着いていますよ、ぜひ君に話したいことがあるんだ、」
『わかりました、』
[誰だったんだー?]
『別に、大丈夫、です』
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電車に揺られ50分くらい、
あなたの家は、田舎ではない、
ピンポーン、
俺の気分とは真逆の明るい音、
あなた父「あー、来てくれたか、入って」
『お邪魔します、』
初めてあなたの実家に入った、
あなたと一緒じゃなくて、1人とは、
あなた父「重岡くんに話さなきゃいけないことがあるんだ」
『はい、』
あなた父「妻もかなり反省しているんだ、あの時重岡くんを責めてしまって、」
『いや、俺が悪いです、俺が、』
あなた父「誰も重岡くんが悪いとは思ってない、妻もそうだ、」
『でも、』
あなた父「君が助けても助けなくても、あなたはもうすぐ旅立っていたんだ、知ってるだろ?」
『、はい、』
あなた父「だからこれからは、違う人と人生を歩んでほしい、」
『、、それはできません、』
あなた父「でも、こちらのわがままかもしれないが、あなたのこと、忘れないでほしいんだ、」
『、、!』
あなた父「君の人生において、あなたは特別な存在でいてあげてほしい、」
『、、でも、俺は、あなたを見捨てて他の人となんて、、』
あなた父「あなたは、素晴らしい人と出会ったんだなぁ、幸せ者だな、」
あなたの父さんは、あなたの仏壇の前でそう言った、
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あれから2年、
俺は誰とも新しい人生なんて歩んでいない、
でも心の中には、
いつでも
あなたがいる、
俺は青い雲のない空にこう呟いた、
『なぁ、あなた、いつになれば、戻ってくるんだ?』
_*.END_*.
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。