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第2話

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2020/08/16 15:21
〜無一郎side〜
時透無一郎
ふぁ〜、もう、朝か。
時計を見たら、まだ5:30だった。

兄さんでも、起こしに行くか。

あ、でも、まだ5:30か。

ちょっと早いな。

なにしよう...

勉強でもするか。

_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・_φ(・_・

換気でもするか。

窓を開けたら...

そこにいたのは...栗花落さんと...

あなた、君だったんだよ。



僕は、あなたの過去を知っている。

あなたは辛いよね。

家族も誰もいない...

自分は我慢ばっかりさせられて...

僕が助けてあげられたら...

僕に力があれば...

こんな思いさせなくてよかったのに...

僕は母さんはいないけど、まだ、あなたと比べたらマシな方だよ。

だって、母さんだけでなく、父さんもいない。それに、妹とは疎遠でしょ。

辛いよね。

あなたを好きになったのは...いつだったけ...

〜昔〜
夢→夢主(あなた)

無→無一郎
〜昔〜
夢→夢主(あなた)

無→無一郎

有→有一郎

夢)むいくん!ゆうくん!

無)どうしたの?

有)どうしたんだ?

夢)あのね、私...引っ越すことになったの...

無)えっ...

有)は?

夢)だからね...2人とはお別れ..なの...

無)また、絶対会えるよね?

有)また、会えるよな?

夢)会えるかはわからない...。でも、絶対会おうね!ニコッ


最後に笑った君の笑顔は僕の脳裏にしっかり焼き付いている。

今でも忘れられない。

いや、絶対に忘れない。


君が笑ったその瞬間、度肝を抜かれたような気持ちになった。

その時は気付いていなかった。

あなたに恋をしたということを。


無)嫌だよ!僕、あなたちゃんと別れたくない!

有)俺も...俺たちはずっと一緒って言っただろ?

夢)私だって...離れたくないよ!本当は行きたくないよ!むいくんやゆうくんのこと大好きだもん!

有)俺、まなを呼んでくる!

まなって子は兄さんの初恋の相手で今では彼女らしい。

兄さんは凄いよね。

小さい時からの初恋が実るなんてさ。

ま)あなたちゃん...

夢)まなちゃん(*^^*)

ま)行っちゃうの?

夢)うん…

ま)行かないで...

夢)そんなの...無理に決まってるじゃん!

ま)!?

夢)私の気持ちも知らないくせに...まなちゃんも、ゆうくんもむいくんも...もう知らない!

タッタッタッタ

そう言ってあなたは走り去ってしまった。

もちろん、僕は追いかけた。

幼稚園の中ではぶっちぎりに足が早いって言われてたから、追いつける

無)危ない!

夢)えっ

なにが危ないって?

あなたが車に轢かれそうになってたんだ。

でも、横を通っていた、2人のカップル(?)に守られた?いや、そのカップルがひかれたのかな。

よく見たら...あなたのお母さんだった...

あなたはその場に泣き崩れた

夢)お…お..お母..さん...

僕はなんとも言えない気持ちになった

無)あなたちゃん!

夢)むいくん...むいくん...

あなたは僕の腕で泣いた


この泣き顔が可愛いと、場違いなことを思ったことはまた別の話。


夢)あのね...むいくん...

無)なに?

夢)私...むいくんのお嫁さんになっても...いい?

警察)大丈夫かね?

そのまま、警察にあなたは引き取られて行った

夢)言いたいことはこれだけだから!

最後に言い残して、あなたは見えなくなった。

僕は、後悔しかない...

あの時...

僕もだよって言えたら...

すぐに言えたら...

どれだけよかったことか...

あの時は焦ってたんだ...

いきなり、あんなこと言われて...

目の前で血だらけの女性(あなたの母)を見て...

気持ちの整理がつかなかった...だけなんだ....

こんな言い訳...

聞きたくもなかった...よね。












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