第34話

夕闇に染められろ テレタビーズ
323
2020/10/28 09:51
正直どうでもええんですよ?私はね?えぇほんまですよ?嘘だとでも言うのですか?嘘はつかんよ?いや、多分やけど。苦笑いを目頭に浮かばせて再入力ボタンを無限るーぷさせてご満悦な脳に中指。彼らが毒と歌うタバコを咥えては喉に煙を触らせて肺を孕ませては吐き出す。瞼を細かくふるわせては脳裏に過ぎるは味見できぬほどにがいにがい消費期限切れの思い出に追いかけらたのよ。しょうもない未来に期待は出来ぬ、らしい。脳内のとろとろのやけにぐろてすくな何かを舌に詰めて口に出しますから何も言わんといて。

「俺の事きらいにならんといてや?」

彼は微かに豆鉄砲を食らってから口元は弧を描きながら目は子供擬態化してやけに遊悦な顔が腹立たしい。いや嘘…かもね。旬風に揺れる落ち葉の髪がふわりと空に浮かんでは雪のような整えられた爪が張り付いてる華奢な指でその落ち葉を耳にかけては笑いながら舌を跳ねさせる。

「お前のことは嫌いにならへんよ?…てかお前のこと好きやから難しいやろ」

そんな照れくさそうな笑顔で優しいこと言われても報酬は出ませんよ。口から漏れ出た煙草の紫煙と落下する毒を呆然と見つめる彼。消費期限切れの愛食べれるかな?口に放り込んだ。なんだか苦くて苦しくてしょうもないことで笑える彼の様子に盾前の笑顔を目前に張り出しゃ君は笑ってしまう。そう言えば自己紹介が遅れました。私はご友人を騙して笑わせては姿に浸る愚図です。

よろしくね

なかよくしてね

「てかなんでそんなこと聞くねん」

落ち葉色の彼は私の眼球の中身を覗くので足はバックステップ1歩踏みなれた靴で後退。いやはやなんとでも言っててくださいよ。脳を伝う冷汗。口内で反芻させた回答を考え自己肯定感に浸るあまあまの悦のハイの廃人のなり損ないとタップダンスを踊りますので後ほど。へらへらりとした笑顔ごと手を振り駆け出す私の左指が付着した肉と骨を掴む彼。

「答えろや大先生」

そんな、そんな質問の回答しなければいけない義務がある並び是が非でも提示して頂けませんか?そう問う私は卑屈であるので答えは得られぬ故とりあえずは適当な嘘を洗剤を餌に思考を回しては微笑んで頭を夢の中で垂れるのよ。

「別に?興味が湧いただけ」

舌を淡白な犬歯で踏まぬように少し穢れた花声を出しては彼は白い海に浮いたような目を細めては苦虫をかみ潰し、飲み込んだような表情筋をしてらっしゃるので少し微笑んだ。笑。さて、こんな人間などこがいいのかもわからないが話し続けてくれる落ち葉色の彼を少し憐れみの目で見つめてら。ひゅるりと二人の間に旬風が吹きゃ今度は藍色が目にかかり思考を侵すするようにまとわりつくので揺蕩う思考を回収してなんだか口惜しい口に放り込む。

「…まぁ何かあったら言うてな」

…はァ?こんな理性で満ち溢れてる人間に何かあるわけなどないでしょう?そう言うととすると落ち葉色が言うことも理解出来うるのでとりあえずはこくんと順純に頷い左足を右足の後ろに回して色々めんどくせぇことを隠す。あぁそう言えばなんやこれ?瞼にふわりと架かる髪を指先でつまみあげては払い除け、彼に目を落とせば頭を傾げてるようなのでゆるゆるりと自分の手を僅かにお互いに触れさせてニコリとして口頭だけ言葉をピリオドごと放つ。

「ん…分かったわ!」

どこかの誰かさんを真似た太陽の声を借りれば彼は安心して方の力を抜いた。大正解の回答らしい。まぁとりあえずこれでいいか。再びニコチンを取り出して喉の奥のぐちゃぐちゃの肺と脳内にフルスロットで打ち込む。強制的な安堵感に浸る脳内でやけに彼の顔が脳味噌に染みた。

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