第15話
裏切られた者は知っている
彩Side
あれから重い雰囲気がずっと漂っていた
黒木君の事一言によって、私達の足は動いたんだ
私達は帰ってからも、あなたに連絡を取ろうとし続けた
が
《ただいま、電話に出ることが出来ません》
一向に連絡は取れないままだった
その時、若武からLI○Eがきた
『明日、カフェテリアに集合』
きっとあなたの事だ……
最悪……いや、今日の件であなたは除名されるだろう
なんとか出来ないだろうか……
その時私は、あなたの言っていた言葉を思い出した
″私は……例え誰に嫌われようと…何があろうと…守らなくちゃ行けないのよ……………″
この言葉の意味は……?
あなたはどんな思いでこの言葉を言ったの?
それが分かればあなたは除名を免れるかもしれない
私はさっそくこの言葉をノートに書き出して、推理を始めた
″例え誰に嫌われようと…″
あなたは誰かに嫌われるのを覚悟していた……?
おそらく″誰か″というのは私達kzの事だろう
覚悟していた……てことは前々からこうなることを予想していた……
そう言えばこの事件を扱ってから、あなたの様子がおかしかった気がする
なんか……時々スゴく悲しそうな顔をしてたし……よく誰かと電話をしていた……
もしかして、この事件と何か関係が………?
″何があろうと…守らなくちゃ行けないのよ″
これは……前の文のことも考えると私達を守らなくちゃって事だよね……………
現にさっき、私達を守ってくれた
てことは……ただ私達が嫌いになったからなんな態度を取ったってわけじゃない……私達を守りたかったからあんな冷たい態度を取ったんだ!!
私はすぐに他の仲間に連絡を入れた
しかし若武だけは出なかった
きっと、相当ショックを受けていたんだと思う
私達は、あなたの事を信頼していたんだ
だからこそ、裏切られたと思い、怒りと悲しみが襲ってきていた
でも、私が皆に連絡を入れたら、皆も元気を取り戻してくれたんだ!
「そうだよな」
「やっぱりあいつは優しいんだよな」
って、分かってくれた
だから、絶対除名に何てさせない!!
私が………私達がすぐ助けるからね!
あなた!!!
あなたSide
私は皆と離れてから、皆から電話やらLI○Eがきた
それらは全て無視した
皆にあんな酷い態度を取って、今更話せるわけがなかったんだ
ごめんね……皆
おそらく私はkzを除名。もう話すことも無くなるんだ
そんなことを思っていると、頰に一筋の涙がつたった
涙を止めようとしても、どんどん溢れてくる
そんな時、カエデがきた
もう後戻りは出来ないんだ……
やるしかない!!!
その時、一本の電話がかかってきた
今度は烏間先生からだった
ガチャ
私達は、この情報を渚とカルマに伝え、私は家に帰り、その日が終了した_____