小エビちゃんはぁいつもいつも俺を突っつき回してたよねぇ
まじうざかったけど
なんだか嬉しかった
《オクタヴィル寮》
あぁっ〜
小エビちゃんだぁ
ビクッ
ふ、フロイド先輩…
なになに〜?
俺に会いにきてくれたのぉ?
あ、違います
え゛そんなに即答しなくてもいいじゃん!
ぷんぷんっ
あ、えっと
す、すみません…
あー萎えたわ
はぁ、んじゃ小エビちゃんなんか面白いことやってぇ〜
…
なに考え込んでんの?
…では、失礼します
そう言って小エビちゃんは俺を抱きしめた
…へ?
うふふっ
いつもと反対のことやったら面白いかなぁなんて、、、フロイド先輩…?
…
やばい、先輩がフリーズしてる
なんかやらかしたかな…
なになにその可愛い発想
無性に締めたくなったじゃん〜!
あっはぁ〜
それじゃあ俺も小エビちゃんにぎゅ〜
いや、ちょっ先輩…!や、やめ
い、いやあああああああああああああああ
そんなに喜ばないでよぉ〜
本当、変なやつ
《今》
本当に小エビちゃんは俺を突っつき回して
仕返しされるの怖くなかったのかなぁ
俺、エレメンタリースクールの時の同級生の顔なんか
1ヶ月もあれば忘れちゃってたけど
どうしても小エビちゃんは忘れられねぇんだ
俺の頭の中に時々現れて
そこにはいないはずなのに俺の心臓をぎゅってしめるの
あれ…?
おかしいな
目から滴が落ちてきた
あはっ
しょっぺぇや
next➡︎
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。