今日もバレー部見学の時間はあっという間で、すぐに時間になってしまった。部活に入るのか決まったかと言うと…実の所まだ決められずにいる。
理由は、私は家の事情でなるべく早く帰宅しなければならない。でも部活をやるとなるとかなり家に帰るのは遅くなってしまう。そうなると、早退しなくてはいけなくなるのだけれど…そんな中途半端な気持ちで部活に入るとみんなの迷惑になる。合宿などがあるとしたら行けない。
まぁ、これがマネージャーをやるかやらないか迷っている理由。
烏野バレー部のマネージャーになれたら楽しいんだろうけど、
日向:どうするの?マネージャーやる?
田中&西谷:(ドキドキ、入ってくれ!)
満月:それは…明日私が部活の時間に体育館にいたらマネージャーをやる、いなかったらマネージャーはやらないってことで判断して。
日向:わかった!明日の部活が楽しみだ!
満月:すみません。早く帰らなくては行けないので失礼します。
旭:満月ちゃん気をつけてね!
満月:はい。ありがとうございます。
〜家〜
満月:ただいま。…お父さんはまだ仕事か。今のうちに夜ご飯作って洗濯物畳んじゃおう。
満月父:ただいま!
満月:お父さん!今日はいつもより早いんだね。最近仕事どうなの?
満月父:満月は心配しなくても平気だぞ!満月の方こそ最近学校はどうなんだ?部活とかはもう決まったのか?
満月:部活…でも、部活をやったら帰りが遅くなっちゃう。
満月父:俺の事を心配してるのか?満月には色々と迷惑かけてるからな。部活位は好きにして欲しいって父さんは思ってる。
満月:…本当に平気なの?お父さん。
満月父:あぁ!もちろん!父さんをなめるんじゃないぞ!
満月:はははっ!
満月父:あはははっ!
満月:お父さん、ありがとう!
満月父:俺は何もしてないよ。俺の方こそいつもありがとな。
満月:夜ご飯作っちゃうね!何がいい?
満月父:うーん、ハンバーグがいいな!
満月:わかった!すぐ作っちゃうからお父さんは休んでていいよ!
満月父:ありがとう、満月。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!