第4話

満月の決断
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2021/07/07 03:00
今日もバレー部見学の時間はあっという間で、すぐに時間になってしまった。部活に入るのか決まったかと言うと…実の所まだ決められずにいる。
理由は、私は家の事情でなるべく早く帰宅しなければならない。でも部活をやるとなるとかなり家に帰るのは遅くなってしまう。そうなると、早退しなくてはいけなくなるのだけれど…そんな中途半端な気持ちで部活に入るとみんなの迷惑になる。合宿などがあるとしたら行けない。
まぁ、これがマネージャーをやるかやらないか迷っている理由。
烏野バレー部のマネージャーになれたら楽しいんだろうけど、

日向:どうするの?マネージャーやる?

田中&西谷:(ドキドキ、入ってくれ!)

満月:それは…明日私が部活の時間に体育館にいたらマネージャーをやる、いなかったらマネージャーはやらないってことで判断して。

日向:わかった!明日の部活が楽しみだ!

満月:すみません。早く帰らなくては行けないので失礼します。

旭:満月ちゃん気をつけてね!

満月:はい。ありがとうございます。


〜家〜

満月:ただいま。…お父さんはまだ仕事か。今のうちに夜ご飯作って洗濯物畳んじゃおう。

満月父:ただいま!

満月:お父さん!今日はいつもより早いんだね。最近仕事どうなの?

満月父:満月は心配しなくても平気だぞ!満月の方こそ最近学校はどうなんだ?部活とかはもう決まったのか?

満月:部活…でも、部活をやったら帰りが遅くなっちゃう。

満月父:俺の事を心配してるのか?満月には色々と迷惑かけてるからな。部活位は好きにして欲しいって父さんは思ってる。

満月:…本当に平気なの?お父さん。

満月父:あぁ!もちろん!父さんをなめるんじゃないぞ!

満月:はははっ!

満月父:あはははっ!

満月:お父さん、ありがとう!

満月父:俺は何もしてないよ。俺の方こそいつもありがとな。

満月:夜ご飯作っちゃうね!何がいい?

満月父:うーん、ハンバーグがいいな!

満月:わかった!すぐ作っちゃうからお父さんは休んでていいよ!

満月父:ありがとう、満月。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜学校〜

満月:…という訳でなるべく早く帰らなくては行けなくなってしまうのですが、それでもマネージャーをやってもいいですか?先生。

武田:はい。分かりました!今日からぜひ烏野バレー部マネージャーとしてお願いします!

満月:ありがとうございます!


〜体育館〜

日向:満月遅いな…やっぱりマネージャーやんねぇのかなぁ、

影山:やるかやらないかは人の勝手だろ。それより練習しろよ練習。お前は下手くそなんだからよ。

日向:なんだと影山!

田中:あぁ、満月ちゃんバレー部入んねぇのかな…

西谷:龍!まだ希望は捨てるんじゃねぇぞ!部活の時間はまだある!

田中:そうだな!

澤村:そこ!喋ってないで練習!練習!

4人:ウッス!

ガラガラ

満月:すみません。遅くなりました。

烏野:!?

仁花:満月ちゃん!マネージャーやるの?

満月:うん。でも、なるべく早く帰らなきゃいけないから早退することが多いと思うけど、、改めて、
今日から烏野バレー部マネージャーになりました、夜霧 満月です。よろしくお願いします。

日向:満月!マネージャーやってくれるのか!

満月:うん。よろしく日向。

山口:あの噂の美女がバレー部のマネージャーだなんてすごいな!ね!つっきー!

月島:うるさい山口。

山口:ごめんツッキー!

菅原:分からないことがあったらいつでも聞くといいべ!

満月:ありがとうございます菅原さん。

菅原:もう名前覚えてくれたの!なんか嬉しいな。

満月:はい。バレー部マネージャーをやるにあたってみなさんの名前や、ポジションなど全て覚えさせてもらいました。

澤村:すごいな。

影山:たった1日で全員のポジションを…

日向:影山とは記憶力が大違いだな。

影山:日向ボケェーっ!



こうして満月のマネージャー生活がスタートする。

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