JN Side
俺の部屋でゲームを始めてから30分。
寝顔もかわいいなぁ
…ってか!俺の部屋で寝るの?!
さ、さすがにそれしたらジョングギに怒られるよ
起こすのは可哀想だけど
ここで寝るのは風邪引いちゃうだろうから仕方なく
この状況で寝るのはさすがに無防備すぎでしょ
だって見て?
なにこの短パン。
あなたは襲われたくてそんな格好してるの?
いやいやゲーム中にここまで爆睡する人初めて見たよ
きっとあと少しでお迎えが来る
それまで、…
何の夢を見てるのだろうか。
そんな幸せそうな顔で"だいすき"なんて言われたら
制御できなくなるよ
返事がかえってくるはずがないのにそう答える
ちょっとだけならいいよね…
あなたの髪の毛はサラサラだよね。
つい撫でたくなっちゃうぐらい。
髪の毛にキスをすれば、あなたのいい匂いがする
いつまでもこんな時間が続けばいいのに…
本当にそうだ
別に下心があって呼んだわけではない
なぜだか、止めてしまった
しかも、俺の手はあなたの腕を掴んでる
あなたが相手ではなければこんなにも冷たいグギ
さっき自分がした行動とは矛盾したことを言う
そう言ってグギは俺の手をあなたから離すと
軽々とあなたを背負い、「失礼しました」と
礼儀正しく部屋を出ていった
俺の手にはまだあなたの腕の感覚があった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。