第3話

No3
47
2019/01/20 14:33
あなたside

あなたを傷つけたことくらいわかってる。

壊れかけの車で出て行ってから4年

なんの連絡も来なかった。 また、あなたに会えた。

またあなたと愛しあえた。ただそれだけを、私の心で、身体で。

私の全てで感じていたいんだよ。

────抱きしめて。私を愛して。

肩に走った一瞬の痛みは、私の全てを熱くした。

真っ白な君の肌に一輪の真紅の花を咲かせる。



ゆんぎ
ゆんぎ
いつのまにそんな生意気になったんだよ
そういう君
あなた

誰かさんに似てきちゃったんだよ

ゆんぎ
ゆんぎ
はっ
乾いた君の笑いも、タバコと香水の混じった香りも、肌の感触も。

全てが変わっていなくって、

嬉しいような

照れ臭いような

そんな気持ちになったなんて言わないよ。

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