ガチャン
思わず出てきてしまった
そうだよ、それでいいんだ。
だって、弟の顔を最後に見たのは、....私達が3歳の時なんだから。
ー3歳の時ー
両親の虐待を受けていた
耐えれば、黙っていれば、泣かなければ、....この痛みは終わる。
そう、思っていた......
親は借金を返せなくなり、借金取りに私は売
られた。
その時、知った。
私の客観的価値を.......
「5万円」
それが、私につけられた値段
それから、私は金持ちの家を廻った
人形みたいな扱いが続く毎日
叩かれ、刺され、怒鳴られ、蹴られ、殴られ、いたぶられた。
そして、飽きられたらまた売られる。
その、繰り返し。
そんな生活が2年続いたある日、
私は、親を殺した弟がポートマフィアに入ったことを聞いた。
弟が無事だったにも関わらず、安心感も、喜びも感じなかった。
いや、感じることをーーーーー忘れてしまった。
それから、私はある家庭を壊して逃げ出し、犀星に出会い今の今までに至る
ー現在ー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。