第4話

死神
761
2019/06/13 14:09
水波
ハァー
最悪の一日だった。
もう会うことはなかった。いや、会いたくなかった。
会いたくなかったはずなのに、涙がでてきた。


内心嬉しいのか。それとも、昔を思い出す悲しみや苦しみの涙か?


分からなかった。





ただ、涙は、止まることを知らなかった。
中原中也
感動の再会に浸っているところ悪りぃな。お前が複数異能力者か?それとも、死神って言ったほうがいいか?
水波
これが、感動に見える?
中原中也
質問に答えろ。
水波
それが何?
中原中也
首領がお呼びだ。一緒に.....
水波
ヤダ。
中原中也
なら、力づくでいくぜ。
水波
やってみたまえよ。やれるものなら。(殺気)
中原中也
ほう。そういう女も悪くねぇ。なんせ、逆らったら命がないと言われているポートマフィアに対抗するんだからな!
水波
え?ポートマフィア?あの大っきいビルの?
中原中也
てめぇ。知らなかったのかよ。俺は、ポートマフィア五大幹部の一人なか....
水波
始めまして。ポートマフィア五大幹部の一人中原中也さん。フフッ
中原中也
知ってんじゃねぇか。(太宰の野郎にそっくりだぜ)というか、あの太宰に姉がいたなんてな
水波
お互い、家族と思ったこともない。
中原中也
そうか。とりあえず、来い。
水波
コク
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
森鴎外
君が、複数異能力保持者の死神だね!
水波
だったら何?
森鴎外
ぜひ、君をポートマフィアに勧誘したい。
水波
断ったら?
森鴎外
大人しく帰そう。ただし、特務科の案件は手伝ってもらうけどね!
水波
ハァ。
迷う。
私がいても役にたつだろうか?


狙いは異能力だろうけど、暇つぶしがあっても悪くない。
水波
分かりました。お受けします。
森鴎外
改めて、森鴎外だ。これからよろしくね!えっと....
水波
よろしくお願いします。太宰水波です。(ニコッ)
森鴎外
え....太宰って?
中原中也
こいつは、太宰の姉です。首領
森鴎外
なるほどね。確かに、太宰君そっくりだ。
水波
一つ言うと、弟と重ねないでいただきたい。それに、一緒にいた時間はあなた達の方が長い。
森鴎外
それじゃ!今日から、中也君の相棒として精進したまえ。太宰幹部。
水波
はい。
プルルル

ガチャ
森鴎外
安吾君.....
二人がいなくなった後、ポートマフィアに水波が入った報告を受け、驚愕する安吾であった。












中原中也
いきなりで悪いが、黒蜥蜴と任務だ。
「赤の咆哮」(空想の組織 by作者)の殲滅任務だ。
水波
あの....
芥川龍之介
中原幹部
中原中也
おぉ、来たか!!
芥川龍之介
僕は、芥川龍之介。異能力は「羅生門」だ。よろしく..お願いします。
樋口一葉
私は、芥川先輩の部下の樋口です。
広津柳浪
黒蜥蜴長、広津と申します。
立原道造
立原だ。
.....ぎん。
水波
私、今日から中原幹部の補佐となりました、太宰水波です。よろしくお願いしますね!
芥川龍之介
太宰さん?
中原中也
あいつの姉だ。
芥川龍之介
!!!!
広津柳浪
!!!!!
立原道造
!!!!
樋口一葉
!!!!!
中原中也
まあ、補佐と言うのは、肩書きでいちよ俺の相棒だ。
芥川龍之介
そうでしたか。それで、今回の任務は...
水波
「赤の咆哮」構成員86名。長、幹部3人構成で、異能力者は、4人か....うん。正面突破で!
中原中也
異能力者4人を正面からやりあうのは、危険だ。それくらい...
水波
今回は、任せてください。私の異能力知りたいんですよね?
中原中也
わかった。わかった。任せる。
水波
はい。では、皆さんは何もしないでください。
中原&黒蜥蜴
はぁ?
水波
フフ、行ったら分かりますよ!






ーーーー「赤の咆哮」の本拠地前




水波
カチャン(爆弾を外す音)。
ひょいっと
バコーン
爆発音とともに、数名がこちらに向かって銃を構える。30...いや、50はいる。
水波
いいねぇ!異能力「空闇月夜」
ドーン
中原中也
おい!
砂埃で、前が見えない。やられたのだろうか。気配がない。誰一人として



砂埃がはけ、辺りを見渡せば....
中原中也
嘘だろ.....
あたりは、血まみれ。
広津柳浪
全滅ですか..
中原中也
でも、まだ中に...
水波
中原幹部。建物壊してもいいんですよね?
中原中也
あぁ
水波
りょうかーい!



バコーン
中原&黒蜥蜴
え?
さっきまで目の前には、五階分ほどの、ビルが建っていたはずだったのだが、一瞬にして崩れ落ちた。





これでは、中にいた人は一人として生きてはいないだろう。


中原&黒蜥蜴
おい。お前の異能力って......

プリ小説オーディオドラマ