第27話

香澄ちゃんの場合6
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2020/04/17 10:27
佐藤 始
そろそろ話す頃なんじゃ、、、。
山神 香澄
何を?
佐藤 始
何をって、、、
山神 香澄
ゆうたくんは、
私達と一緒だと楽しそうだもん。
話す必要がある??
佐藤 始
そうだけど。
山神 香澄
今のままでいいじゃん。
楽しいじゃん。
佐藤 始
そうだな。
2人のおかしな会話を耳にしたのは、
僕が、あえて気を使い、
2人と距離を置いた方がいいのか悩みはじめた矢先だった。
2人でこそこそ
何話してるの?
直球でしか、聞けない馬鹿な僕。

2人は、一瞬、

ハッとした顔をしたけれど

すぐに、いつも通りの2人にもどり、

どうでもいい痴話喧嘩をし、

じゃれ合いはじめた。
、、、??
僕が、ふたりの隠し事を知ってしまうのには

そんなに時間がかからなかった。

2人の秘密。

2人の秘め事?

どっちの言い方が似合うかな。

同じ意味だけど響きがちがう。

どちらにしろ、

それは2人の間にあった

甘くて

苦い、、、


ふたりだけの、、、


ナイショの、、、

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