第12話

美織ちゃんの場合10
251
2020/03/13 14:11
その日。


僕は、

美織ちゃんにビンタをされてしまう。


黒板に書いた言葉のせいだ。


僕はただ、

美織ちゃんを

守りたかっただけなのに。
美織ちゃん
美織ちゃん
あんなこと書いたら、


嫌われるって

思わなかったの?!!
でもどうやら


その黒板事件のおかげで

美織ちゃんは女子の輪の中に

すぐ戻れたみたいだ。


そして

僕は、小学校卒業まで、

あるあだ名で呼ばれることになる。


黒板王子。


あーあ。


僕の恋愛下手は

あのころからだ。


残念すぎる僕。

小学生の僕なりに

真剣に、考えたのになあ。

プリ小説オーディオドラマ