それからしばらくして。
テオくんとの都合がやっとあって、デートに行くことに。
でも時刻は夜。
夜デート…?
今は19時。
家で待ってるとテオくんが家まで迎えに来てくれた。
ピンポ-ン
私達は家を出た。
でもどこに行くのかわかんない。
テオくんの無邪気な笑顔。
落ち着く声。
時々ふざける子供みたいな遊び心。
全部すきだなぁ…
テオくんに見とれてましたなんて死んでも言えない///
するとテオくんが手に指を絡ませてきた。
声で照れてるのがすぐ分かっちゃうw
そーゆーとこも大好き。
テオくんが優しく手を引いてくれる。
大きくて暖かい手。
もう大好き過ぎてごめんね。
そこはイルミネーションも施された水族館だった。
テオくんがもう一度私の手を取って歩き出す。
最初はペンギンを見た。
よちよち歩いてるのが可愛いっ!
それから最前列でイルカショーを見た。
もちろんレインコート着て。
そしていろんな魚が泳いでるトンネル、大きな水槽も見た。
でも私が1番見たかったのはこれ!
テオくんが指さしたのはこの水族館内で1番長いと言われている、光と魚たちのトンネル。
私が今まで見てきた中ですごく綺麗な世界だった。
私は水族館が大好き。
でもこんな水族館は初めて。
それからテオくんとお土産売り場に行った。
私はぬいぐるみを見てた。
すっごいふわふわなの!
しかもペンギンのぬいぐるみ!
そして私達は最後に水族館の空いてる水槽の前でTikTokを撮った。
写真も撮ってInstagramとかTwitterにあげた。
すると前からテオくんの手が伸びてきて首に冷たいものが当たった。
ネックレスだった。
私はテオくんを抱きしめた。
テオくんも抱き締め返してきてくれる。
テオくんのいい匂いがした。
ずっと包まれていたいな…
誰かが見ているところを私たちは知らなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!