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第21話

結々花が遠い。唯月side
……おかしい。

最近の結々花は、何かが絶対におかしい。
中条 唯月
中条 唯月
…………
松田 結々花
松田 結々花
……!
中条 唯月
中条 唯月
……?
目が合うとすぐに逸らされる。
中条 唯月
中条 唯月
おい
松田 結々花
松田 結々花
……ひっ
声をかけると小さく悲鳴をあげる。
中条 唯月
中条 唯月
今日のメイク講座、
松田 結々花
松田 結々花
あ、次の時間
移動教室なの忘れてた!
松田 結々花
松田 結々花
ご、ごめん唯月くん!
話ならまた後で聞くので……
中条 唯月
中条 唯月
……は?おい、
おまけに、俺からすぐ逃げたがる。
中条 唯月
中条 唯月
結々花!
松田 結々花
松田 結々花
───!!
松田 結々花
松田 結々花
な、名前呼ばないで……!
ドキドキしておかしくなりそう
中条 唯月
中条 唯月
名前呼ぶなって……
いや、俺にどうしろってんだよ。

こんなに結々花に避けられるってことは、何か理由があるはずで。だけど、どんなに考えても思い当たる事なんてひとつもない。

……プリンセスコンテストも近いってのに、俺らがこんなギクシャクしてでどうすんだっての。
中条 唯月
中条 唯月
……つーか、何より
結々花に避けられてる俺のメンタル。
最弱。

結々花に避けられるたびに、人知れず傷付いてる自分に自分で苦笑いをこぼすことしか出来ない。
***

【中条家リビング】
中条 唯月
中条 唯月
なぁ
中条 光
中条 光
んー?
中条 唯月
中条 唯月
最近、結々花に避けられてるって
感じたことねぇ?
夕飯を終えて、ソファでくつろぐ光にダイニングから声をかければ、テレビから俺へと視線を移した光が首を傾げる。
中条 光
中条 光
特にないけど。
唯月避けられてんの?
ニッと笑って俺の反応を楽しんでる光に、俺の内心を悟られないように、必死な心理戦が始まる。
中条 唯月
中条 唯月
や、別に。
ただ最近はメイク講座中も、
上の空だったりするから
中条 光
中条 光
気になるって?
中条 唯月
中条 唯月
やる気ねぇのかなって
一瞬、言葉を詰まらせかけて、何とか歯切れよく返事をする。光の前では一瞬が命取りになる。
中条 光
中条 光
メイク講座ね〜。
もう辞めれば?
中条 唯月
中条 唯月
は?
中条 光
中条 光
だって、ゆゆちゃん
すごい可愛くなったわけだし。
もう自力でメイクもできるし
アイロンだって使えるし?
「やる必要なくない?」

そう続けた光に、反論しようと口を開いて思いとどまる。

……確かに、結々花の努力もあって、人並みの女子力、人並みの知識、人並みの技術は手に入れた。
基本的に俺が教えることはもうないのかもしれない。

でも、
中条 唯月
中条 唯月
俺らが目指してんのは
プリンセスコンテストで
優勝することだから
中条 光
中条 光
確かに、ゆゆちゃんの日頃の
スキンケアの仕方ひとつで当日の
コンディションは違うかもだけど
当日ゆゆちゃんを可愛くするのは
俺たちの仕事だよ?
俺が結々花に惹かれてることも、光には全部お見通しなのかもしれない。

"結々花と接点を持ちたい理由が他にあるんじゃないのか?"と言われているような気がして、それ以上は言葉を濁すしか出来なかった。
***

最近の結々花は、2年男子の間でも話題になるほどグッと可愛くなった。

結々花が自分に自信を持てるようになったことが嬉しい反面、他の男たちから人気が出るくらいなら、プリンセスコンテストになんか誘わなきゃ良かった……なんて思うくらい。

俺は、結々花に惹かれてる。

だから───。
中条 唯月
中条 唯月
光が良くて、
俺がダメな理由は?
松田 結々花
松田 結々花
……っ、い、唯月くん
中条 唯月
中条 唯月
光にはよく笑う。
俺のことは避けてる
松田 結々花
松田 結々花
……っ!
中条 唯月
中条 唯月
なんで?
気付けば、結々花を問い詰めている。
俺を意識して欲しくて、光より俺に笑って欲しくて……俺だけ、見て欲しくて。

なのに、
松田 結々花
松田 結々花
い、唯月くんと一緒にいると、
ごめん……む、無理!
中条 唯月
中条 唯月
は?……ちょ、結々花!
走って逃げられる始末。

俺と一緒にいると、無理って……何だそれ。


……結々花のやつ、 マジで覚えとけとんでもなくショック
中条 唯月
中条 唯月
早く俺を意識しろ