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第12話

憧れと恋は別モノ!?
中条 唯月
中条 唯月
……すっかり遅くなったな
松田 結々花
松田 結々花
ごめんね、唯月くんにまで
手伝ってもらっちゃって
結局、志賀先輩の相談と言うのは、中庭の花壇に花の種をまいて、水やりするというものだった。

真面目な志賀先輩は、みんなが面倒に思うような美化委員の仕事もしっかりこなす。

そういうところもまた……いいなぁって思ったり。
中条 唯月
中条 唯月
お前、悠燈のこと好きなのか?
松田 結々花
松田 結々花
……っえ!?
そして、帰り道。
帰り道が同じ方向だから、と唯月くんが送ってくれることになったのはいいけれど……。
中条 唯月
中条 唯月
あんなに分かりやすいのに
気付かないなんて悠燈くらいだ
松田 結々花
松田 結々花
……う、嘘!
唯月くんの言葉に勢いよく顔を上げれば、隣にはニヤリと笑う唯月くんがいた。
松田 結々花
松田 結々花
あ、でも……!
好きとは違うの!
松田 結々花
松田 結々花
どちらかと言えば、憧れ……で。
別に志賀先輩とどうこうなりたい
って気持ちはないし、それに
中条 唯月
中条 唯月
はいはい
憧れね、憧れ
松田 結々花
松田 結々花
もう……!
あ、このこと、光くんには
中条 唯月
中条 唯月
……言わねぇよ、俺は
松田 結々花
松田 結々花
お、俺は?
って、それはどういう……
光くんのことだから『応援するよ?』なんて、目を輝かせかねない。

私なんかが志賀先輩に好意を寄せてるなんて、噂になったりしたら、委員会のたびにどんな顔で志賀先輩と会ったらいいか……。

それに、これは恋じゃなくて、ただの憧れ!
***

───翌日。

昨日の帰り道の唯月くんの言葉を思い出しながら、今日は一日中ソワソワしている。
中条 光
中条 光
なんか、ゆゆちゃん
今日落ち着きなくない?
桜庭 杏
桜庭 杏
確かに……、
何かあった?
松田 結々花
松田 結々花
え?べ、別に……!
言いながら、チラリと唯月くんを見上げれば、珍しい笑顔の唯月くんと目が合う。
中条 光
中条 光
何?
唯月、なんか知ってんの?
中条 唯月
中条 唯月
さあ?
桜庭 杏
桜庭 杏
あ、これは絶対、
知ってる顔だね
中条 光
中条 光
だよね〜
俺もそう思う
桜庭 杏
桜庭 杏
唯月くんが楽しそうなのがまた、
気になるポイントだよね
中条 光
中条 光
そう、あの唯月が……
珍しく笑顔だからね
私が中条兄弟とプリンセスコンテストに出場することになってから、必然的に杏を含めた4人で一緒にいる時間が増えた。

光くんと杏は、明るい性格も相まって、何だかんだ気が合うらしい。

元々は光くんのファンだった杏だけど、今ではすっかり、それを感じさせない。
中条 唯月
中条 唯月
……何でもねぇって。
な?結々花
松田 結々花
松田 結々花
い、唯月くん
わざとらしく私に微笑んだ唯月くんが、私から視線を逸らして、まっすぐ前を見据えた瞬間……
中条 唯月
中条 唯月
あ、悠燈……
松田 結々花
松田 結々花
……え!?
は、志賀先輩!?
志賀 悠燈
志賀 悠燈
あ、松田!
昨日はありがとね、助かった
志賀 悠燈
志賀 悠燈
あ、唯月も
中条 唯月
中条 唯月
俺をついでにすんな
松田 結々花
松田 結々花
……っ、あ!いえ!
あの……私で良かったら……
い、いつでも、手伝います!
身体中の血が、一瞬で沸騰したみたいに、熱くなって。顔はきっと……真っ赤。志賀先輩の優しい笑顔を直視できず、言葉は途切れ途切れ。

……話しかけてくれて嬉しいのに、な、なんで……今なの〜〜!?
志賀 悠燈
志賀 悠燈
うん、ありがと。
じゃあ、また今度の委員会で
松田 結々花
松田 結々花
……は、はい
最後まで爽やかな笑顔を見せて、志賀先輩が見えなくなったあと。
中条 光
中条 光
なんだ!
中条 光
中条 光
ゆゆちゃん、好きな人いるんじゃん!
聞こえてきたのは、なぜか私の恋に大はしゃぎする光くんの声。
松田 結々花
松田 結々花
……あ、いや、
中条 光
中条 光
恋は女の子を綺麗にしてくれるって、
言うし!俺らも腕がなるね〜唯月
中条 唯月
中条 唯月
…………
松田 結々花
松田 結々花
は、志賀先輩は憧れで!
桜庭 杏
桜庭 杏
でも、憧れと好きって
結局イコールなところあるよね
松田 結々花
松田 結々花
うっ……
松田 結々花
松田 結々花
光くんには言わないって
約束したのに、杏にまで……
コソッと唯月くんにだけ聞こえるように呟けば、
中条 唯月
中条 唯月
俺は言ってねぇ
結々花の態度でバレたんだろ?
今度は唯月くんが私の耳元でコソッと囁く。

……それにしても、憧れと恋の違いって、一体なんなんだろう?