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第9話

逃げ出したい期末テスト
……うぅ、胃が痛い。
どうして楽しいことの前には、こんなにも過酷な試練が立ちはだかっているんだろう。
松田 結々花
松田 結々花
期末テスト、滅べ〜〜
桜庭 杏
桜庭 杏
結々花ちゃん、
さっきからそればっかり
松田 結々花
松田 結々花
期末テストは100歩譲って受ける。
だからせめて英語って科目が
なくなってくれたら……
桜庭 杏
桜庭 杏
結々花ちゃん、
他は全教科平均点以上なのに
なぜか英語だけは……
松田 結々花
松田 結々花
い、言わないで
桜庭 杏
桜庭 杏
でも、ほら!
テキトーに終わらせて
パーッと夏休みに突入だよ!
今日も今日とて、スーパーポジティブな杏。
いつもなら、このポジティブに救われる私だけど……今日ばかりは違う。

だって。
松田 結々花
松田 結々花
……私、今回の期末テストで
英語の赤点とったら、
夏休み毎日補習って言われてて
桜庭 杏
桜庭 杏
……ま、毎日補習!?
さすがの杏も、励ましの言葉が見つからないとばかりに言葉に詰まってしまった。

あぁ、誰か……助けてください。
松田 結々花
松田 結々花
……はぁ、どうしよ
桜庭 杏
桜庭 杏
……!
そうだ、唯月くんのメイク講座を
しばらく英語講座にしてもらうとか
桜庭 杏
桜庭 杏
週2で英語教えてもらったら
さすがに赤点回避できるはず!
松田 結々花
松田 結々花
……い、唯月くんと、勉強
それはちょっと考えただけで気が重い。
……ただでも苦手な教科を、唯月くんに教わりながらなんて……もう、それは……地獄なのでは?
桜庭 杏
桜庭 杏
唯月くん成績優秀で有名だし
きっと教え方も上手だと思うよ
松田 結々花
松田 結々花
せ、成績優秀……
顔も良くて頭も良いなんて
嫌味ですか……。

天は二物を与えないんじゃなかったの?
松田 結々花
松田 結々花
あ、でも!
それなら光くんも……
桜庭 杏
桜庭 杏
光くんは運動神経抜群な
スポーツマンタイプだから
松田 結々花
松田 結々花
……あぁ、いわれてみれば
そんな感じがするかも
桜庭 杏
桜庭 杏
結々花ちゃん、これはもう
頑張って唯月くん説得して
英語講座してもらわなきゃ!
……杏の言う通りかも。
こ、これは選り好みしてられる状況じゃ……ない。
***

放課後。
今日は週に2回の唯月くんによるメイク講座の日。

───だけど、今日は……。
中条 唯月
中条 唯月
じゃ、始めるか
松田 結々花
松田 結々花
あ、あの……その、実は今日は
唯月くんにお願いがあって!
中条 唯月
中条 唯月
……お願い?
松田 結々花
松田 結々花
き、期末テストまでの間、
メイクじゃなくて、え……英語を
教えてもらえませんか……!
い、言えた……!
杏と話してからも、ずっと言おうか迷っていた。だけど、いざ話してしまえば、こうして唯月くんに話を切り出せたことにホッとしている。
中条 唯月
中条 唯月
英語?
松田 結々花
松田 結々花
英語だけは昔からすごく苦手で。
今回のテストで赤点を取ると
夏休み補習受けなきゃいけなくて
中条 唯月
中条 唯月
……へぇ
特に興味なさげな唯月くんの反応。
あぁ、やっぱり唯月くんにメイク以外の勉強を頼むなんてするんじゃなかったかな?
松田 結々花
松田 結々花
あ、あの、やっぱり
中条 唯月
中条 唯月
……仕方ねぇな。
夏休みはメイクの勉強に
専念してもらわねぇと困るし
松田 結々花
松田 結々花
お、教えてくれるの?
てっきり「なんで俺が」なんて言われるのかと思っていただけに、ちょっぴり拍子抜け。

だけど、唯月くんに教えてもらえると思った途端、私の中から赤点への不安が少し解消されて行くのを感じて、心が少しだけ軽くなった。

……なんて、思ったのも束の間。
中条 唯月
中条 唯月
毎日、放課後ここ集合
次の瞬間、唯月くんが発した言葉に耳を疑った。
松田 結々花
松田 結々花
……ま、毎日!?
中条 唯月
中条 唯月
当たり前だ。毎日勉強すれば、その分、
メイクの勉強に使う時間も確保できる
中条 唯月
中条 唯月
文化祭まで時間ねぇからな。
時間は有効活用しねぇと
松田 結々花
松田 結々花
……そ、それはそうだけど
中条 唯月
中条 唯月
……異議は?
松田 結々花
松田 結々花
……あ、ありま、せん
勉強を教えてもらえるのは有難いけど、まさか毎日唯月くんと一緒に勉強することになるなんて……。

でも、これも赤点回避のため!
が、頑張らなくちゃ。