「こんにちは!あなたさん!」
私の今の脳内は…
しっぽ?現実?コスプレイヤー?タキシード?DRAGON?角ある 男の子?げんじつ?
どっかの執事さん?
とにかくごちゃまぜ
結果、夢だと思った
「お邪魔してもよろしいでしょうか〜」
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私は小林あなた
このドラゴンはジュン
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記憶たどってます
「あははは あははは」
日本酒持って歩いてます
もちろん酔ってます
山…山に…
「ヒック あ?」
ドラゴン?
それからー…えーっと…
「私のとこ 来る?」
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ジュンさんは顔を真っ青にした
カレンダーを見てみた。
もちろん、執事の絵が書いてあります
すると、椅子からたって玄関へ歩いていった
彼のほうを
見るとジュンさんの目から涙が出ていた
罪悪感が消えない
夢じゃ…ない?
夢じゃ…なかったら…
時計を見たら8:50
始業の時間9:00
振り向いた瞬間
おもむろに手を握ってしまった
するとジュンの顔が一気に笑顔になった
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そう、今ジュンの背中の上です。
もちろんドラゴンになったほうのね。
明日から2人というなら
それでもいいかも
そう思っ
ビクッ
これっ…腰にくるなー…
腰に激痛が!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。