第2話

No.2
3,594
2018/02/18 11:48
やっと、入学式が終わり


各組に分かれる。


あなたにはまだ友達がいない。


黒板に張り出されている紙を見て


指定された席に座る。
あなた

ここか…
結構いい席!

窓際の前から4列目。


目の悪いあなたにはまあまあ見える。
あなた

隣は確か…
片寄って書いてあったよな…?

あまり聞かない名前は印象深い。


そう思っていたら
片寄涼太
片寄涼太
よかったなー
同じクラスで!
佐野玲於
佐野玲於
だな
さっきぶつかった人と


話した人。
あなた

なんで…

すると、周りが


キャーキャー騒いでいる。
女子
やばい!やばい!
あの玲於くんと涼太くんが
同じクラスとかやばい!!
女子
1年生からついてる!
あなた

(玲於?涼太?名前かな…?)

でも、


なんであんな素っ気ない人と


馴れ馴れしい人となれて


嬉しいわけ?



今のあなたにはその理由が全く


分からなかった。

理由がわからなく


じっと背の高い方を見ていると


目が合ってしまった。
あなた

(やば…!)

慌てて前を向き直した。
あなた

(バレてないか…)

あの二人は黒板に張り出されている


紙を見に行っていて


背の高い方がこちらに向かってくる。
あなた

(え、なになに)

どんどん迫ってくる。
最終的には


顔も近づけてくる。


どんなけフレンドリーなんだよ。


あなた

な…なんですか…!/////

片寄涼太
片寄涼太
僕、隣!
よろしくね
今なんて…?
佐野玲於
佐野玲於
俺、涼太の前だ。
それに、あの超ドライな人も。


背の高い方が涼太なら


ドライ君が玲於か…










あーも。


うまくいかない気がする─────。

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