第6話

#破
274
2021/08/06 12:54
カリカリと言うシャー芯が削れる音。
(なまえ)
あなた
(日誌書いたから職員室行くか……)

そう思い席を立つと、どこぞのクラスメイトに前を囲まれた。
(なまえ)
あなた
何?

ドスの効いた声で、荒れた口調で喋る。

が、次の言葉は



「ねぇ、今までごめんね。」



だった。
いつも通り暴言を吐くのかと思いきや、急にペコりと詫びを言って来た。

予想だにしなかった展開。
あいつらの事だからてっきり開き直ってるのかと思ってた。笑


いつもだったら許しはしないけど……
変にまたいじめられても困る。
(なまえ)
あなた
うん……
大丈夫だよ。


──なんとか見せかけの仲直りには成功出来たっぽかった。
(なまえ)
あなた
ごめんね。私、日誌渡さなきゃ行けないから……

そう言い、私は再び席を立った。
はぁ……余計な事に時間を使ってしまった。

早く日誌を届けなければならないのに。
(なまえ)
あなた
失礼します。
あなたの名字です。
教師
あ、あなたの名字さん。
(なまえ)
あなた
日誌書いたので…
どうぞ。
そう言い手に持っている日誌を差し出す。
教師
あぁ……
ありがとね。
(なまえ)
あなた
いえ。
(なまえ)
あなた
それじゃあ失礼します。





────この時、私は見逃さなかった。
警察と教師たちが、やけに騒がしかったことを、見逃しはしなかった。

もうそろそろ「ネタばらし」の時間かな?
作 者
作 者
いや、急展開過ぎ。
伏線はれや作者。

プリ小説オーディオドラマ