第7話

#急
277
2021/08/06 14:45
教室で待っていると、真剣な顔をした担任の先生と警察の人がドアから入ってきた。
教師
皆さんに、お話しなければならないことがあります。
2度目の申告に、クラスは案の定ザワついていた。

だって、今度は人が死んだり新たに問題が起きた訳でもないのだから。
教師
単刀直入に言います。
教師
椿 楓さんを殺害した犯人は────
教師
このクラスの中にいる可能性が極めて高いそうです。
(なまえ)
あなた
(あの時、騒がしかったのはこれだからか。)
まぁ、そうだよな。
急に、あなた方の学校に殺人犯がいます。

なんて言われても、「はぁ」としか言いようが無い。
教師
先生もこんな事信じたくはありませんが……もし、椿さんを殺したという方は挙手して下さい……
あと一歩で泣いてしまいそうな担任の先生と、休な申告。

生徒達は、氷風呂に使った直後冷水をかけられたような、そのようにクラスは凍りついていた。
証拠は……証拠は?
彼が火付け役となり、クラスには疑問の声が上がっていた。

夜葉
夜葉
証拠は
夜葉
夜葉
椿さんの死亡推定時刻は、ちょうど授業が終わった数十分後だと分かっています。
夜葉
夜葉
これだけだと、1件証拠は不十分に思えますが、このクラスは特別な制度として、火曜日は放課後にレクリエーションをするという制度があったそうですよね。

そして、椿さんが殺害された曜日も火曜日です。


教師
誰か……
知っている人はいないか……
※2話同時更新です

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