第5話

あの日
143
2020/02/22 02:22
まず柱ってなんだろうっておもったけど
産屋敷さんが鬼殺隊のトップだと仮定すると簡単に答えが出た。
ここにいる人達はただものじゃない。
こんなにはやく、鬼殺隊の一番に会えるとはね。
あなた

どういうこと...?
私はきちんと藤襲山で7日間生き抜きましたよ。ルールは破ってない。

産屋敷耀哉(お館様)
産屋敷耀哉(お館様)
そうだね。鬼殺隊に入隊してくれてどうもありがとう。でも合格の仕方が少し手荒だったと聞いたよ。
あなた

......まぁ。

あなたは、渋い顔をした。
柱のうちの一人が
派手にやったな。と呟いた。
それに答えるようにもう1人が南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏...。
あなた

私は敵を倒したの。それだけよ。

産屋敷耀哉(お館様)
産屋敷耀哉(お館様)
さやかにとって他の受験生も敵だったってことなのかい?
あなた

少なくとも仲間じゃないわ。
鬼でもない私に狩られるような、人間。そんなのが鬼殺隊に要らないでしょ
鬼は当然、悪人で敵。邪魔だったから狩ったわ。

当たり前のことを言った。
少し大きな声で。
産屋敷さんは、少し驚いたような表情をした。
少し考えてから産屋敷さんが話し始めた。
産屋敷耀哉(お館様)
産屋敷耀哉(お館様)
そういうことだったんだね。あなた、私たちは鬼殺隊だから
せめて同じ立場にいる人間は、狩らなくて良いんじゃないかな、
と思うんだけどね。
あなた

少し考えてみます。

この人の言っている人は間違えては、いない。
話を聞いていた、額に傷のある少年が続ける。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
良い鬼がいたら君はどうするんだ。
鬼だからってだけで殺すのか?
隣に座っている、黄色い髪の少年が
我妻善逸
我妻善逸
炭治郎やめなよぉぉぉぉぉ
と言っている
                                              ーー頭が痛み始めた。
あなた

....良い鬼なんているわけないじゃない。


心臓を刺されたような痛み。
頭がズキズキとした痛みが走る。
あなた

そう、いるはずがないのよっ。

                                          私の視界は、暗くなった

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