✳キラside✳
2人が
わたしに隠れて
こっそり会っている。
わざわざ、わたしは
デートをドタキャンして
2人が会う時間をプレゼントした。
証拠が欲しかった。
2人の様子を遠巻きに
見ながら、
うまく笑えない自分に気づく。
こうなってること
確信していたのに。
何故今更に傷つくのだろう。
わたしは、カナタに
好かれたことなんて
1度も、
たった1mmすらもなかったのに。
何故??
何故?
なんで?
あの子は、あんなに愛されているの?
遠目からみても
わかるくらいに
あんなに愛おしそうに
見つめられているの?
彼氏と彼女になって
積み重ね積み重ねてきたものが
崩れ去る。
わたしたち、、、。
ううん、わたしって
一体なに?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!