*°過去の話*°
それから、2日後。
カナタくんに、
突然、わたしは呼び出された。
サリナには、絶対に内緒にしてほしい、
大事な相談があるとーー。
カナタくんは、
サプライズパーティのあと、
サリナとそういう雰囲気になった時も、
寸前で、、
失敗したというか、
終わりまですることが
出来なかったらしい。
それは、そのときだけではなく、、。
俯いているカナタくんの頭のてっぺん。
愛おしい。
そうおもっていた。
ずっと見ないようにしてきた。
隠してきた自分の気持ちが
溢れてくる気がした。
わたしはキスをした。
まずカナタくんの頬に。
驚いて目をまんまるにして
動けなくなっている彼に
更に。。
唇に。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!