第33話

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2018/12/01 05:11
*°過去の話*°


「ふたりのことはもう忘れる。

けど、許さない。

あなたたちのせいで、

ひとつのいのちがきえました」


そんなハガキがとどいたのは、

サリナがいなくなって

3ヶ月がたったころだった。

わたしたちは、

ずっとサリナを探していたし、

待っていた。

しかし、サリナは、

忽然と居なくなった。

家族公認だったはずの

彼氏のカナタくんは、

事情を知っているだろうサリナの家族から

完璧に無視をされ、

サリナと繋がる方法はなかった。
カナタ
これって、、、。
わたしに届いたハガキを差し出すと

カナタくんは、

泣き崩れた。
キラちゃん
まさか。
サリナが居なくなった。

わたしたちの裏切りを知って。


そして、居なくなったのは

彼女だけではなかったのかも

しれなかった。
キラちゃん
全部、ぜんぶ、、、。

カナタくんのせいだよ。

あんなこと、わたしに相談しなけりゃ、、。
わたしたちは、

ハガキが届いたその日。


また、、関係を始めてしまった。


行き場のない気持ち。

苦しくて切なくてやるせなくて

後悔しかないくせにーー。

また、抱き合った。
抱き合ってしまった。


そうしないと自分を保てない。

それを言い訳に、、、抱き合った。
キラちゃん
わたしたち、つきあおう。


責任取ってよ。


わたし、かなたくんがすき。
泣いているカナタくんをみて

わたしはそう言った。


欲しい。欲しかった。
本当はずっと。

どんなかたちでもいい。

カナタくんに、そばにいてほしい。

ずっとそばに。

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