第3話

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2018/11/15 10:11
あの日。


1時間、キラちゃんが遅れたことが

わたしの運命を

かえたんだ。

いや、

わたしたちの。

彼とキラちゃんの運命すら。

キラちゃん
お待たせ!

遅れたおかげで、

仲良くなってくれたなら

良かった!
キラちゃんは、
その名前の通り、
キラキラした瞳で
そう言った。
こんな事言うと、
ただ単に、
わたしは、惚れっぽいだけで、
見境もなく、
友達の彼氏を好きになったように
みんなは感じるかもしれないけど、


それは違う。

絶対違う。

わたしの本能みたいなものが、
疼いたんだ。

彼にだけに向かう

真っ直ぐすぎるきもちを

押さえられなかった。


一目見たときから。

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