悠太くんとバイバイしたあと、
わたしたちは
口数少ないまま、
帰り道を急ぐ。
帰ったら
キラに電話する約束だから
急がなきゃ。
うん、、、。
どうした?
やっぱりあんな話
聞きたくなかったんだろ。
それは、そうだけど、、、、
ごめん。
わたしに謝ったって、、、。
キラと居なくちゃ俺はダメなんだ。
一緒にいるべきなんだ。
それは、、、
罪を償ってるつもりなの?
自分を、きずつけて
罰をうけてるつもりなの?
え?
立ち止まったカナタくんに
無理やり抱きついた。
好きだから
わたしは
支えられる。
何言ってんだよ、
やめろよ。
友達の彼氏だから
好きになったわけじゃない。
カナタくんだから
好き。
わたしは
諦められない。
キラちゃんには
本当に本当にごめんなさい。
でも、、
カナタくんがすき。
やめろよ。
やめてくれよ。
また、繰り返せていうのかよ。
カナタくんは、、、
泣いていた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!