第26話

感謝と好意を友達に。
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2021/01/04 03:46
毎日、ほとんど眠れていない。

罪悪感と言うやつだろうか。盗撮・録画、共に犯罪だ。私はその共犯になった。
夏目
(自分が何をしたいのか……自分でも分からない。)
馬渕には、橘さんにそのままでいて欲しい、女であって欲しいという明確な理由がある。でも、私は……?

もう一度橘さんを好きになった理由を思い出す。別に私は、顔で好きになったわけでも、理想に当てはめた訳でもない。ただ……
夏目
(そうだよ、私…性格を好きになったんじゃん。)
なのに……なんでこんなことになってんの?
……あ。夏目さん…だよ…ね?
夏目
わぁっ!
急な橘さんに驚く。そっか、正門の前にずっと居たから……。というか、こんな早いなら馬渕も残っといた方が良かったかもな…。
どうしたの?
こんな所で……寒いでしょ…?
夏目
えっ……と…
…………私は、この人のことが好きだ。この人の素の性格が、ちゃんと好きだ。

でもこの人は男の人で……私の恋愛対象ではない。

じゃあ……どうすればいいのさ。馬渕仲間になってみたけど、私は容姿に惚れた訳では無い。女だったらいいとは確かに思うけど……
夏目
(…………あれ)
そっか……………簡単なことじゃん。
夏目
話したいことが……あったの。
……話したいこと…?
つい口を開いた。
夏目
………………あのさ…
夏目
す…好きだよ?!
んん?!
夏目
えっ……と。ありのままの私を見てくれて、本当に嬉しかった……ありがとう。
要件を伝える。そして、感謝の言葉。
夏目
それだけっ…
…………え
気恥ずかしくなってすぐ立ち去る。おつかいされた物……早く買わなきゃ……
ちょっと……?
んー……?
わ、私も好きだよー!
夏目
…………。
あーあ。泣いちゃった。
そうだよ、恋愛対象性別じゃないなら、この気持ちは友情だもん。

でも…………私。
それでも。本気で橘のことが……
夏目
(好きになっちゃったんだもんな。)
…………あー。馬鹿らし。
夏目
(カルパス買お。)













なんで急に好きなんて……?
(女子ってこう言う感じ
なのかな…。謎だな〜。)
それに……
遊馬との事も…………あるし…。
(あいつが俺の事を……?いつから?)
女でも…男でも好きって……
あーっ!……女々しい/////
ずるい。自分だけ言って。俺だってずっと前から好きなのに……

大好き……なのにさ。
親父は眠ったまんま。"精神病"の類。薬などを飲んでいるらしい。
(また……次、こないと……。)
もし母親が生きていたら、もしかしたら今頃俺は男かもしれない。年をとったらいつか絶対身長は伸びるし、筋肉もつくはず。
だけど父親の場合……そんなのは関係ない。どんなに無理があっても俺を女としてみる。
はぁ…
もう、うんざりだ。

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