山で炭治郎と伊之助、美和とはぐれ、善逸と2人で行動していたときだった。
運悪く鬼と遭遇してしまった。
相手は妙にでかく、その鬼曰く人60人は軽く食べている、との事。
善逸も善逸でパニック状態。
...善逸は殺させない。
鬼からはたくさんの腕が出ていた。
それに加えて太い針のようなものまで私たち目掛けて飛ばしてくる。
善逸はそれを泣きながら避けている。
もう本当に可愛い。(((唐突
...でも、針も迫ってくる手も避けながらあの頑丈そうな頸を斬るとか、この私にできるだろうか...
そんな時、鬼の腕を切ったときの血溜に足をとられてしまった。
私の名前を呼ぶ善逸を尻目に私の体は倒れていく。
鬼はニヤニヤと笑いながらそう言うと、私に向かって針を飛ばした。
間一髪身を捩って避け、その太い針が私の足を砕くのを阻止することが出来た。
少し掠っただけだと思ったのに傷は深かったようで、ドクドク血が止まらない。
鬼の手が私に迫る。
その場から動くことが出来なかった私は強く目を瞑る。
......が、いつまでもその痛みは襲ってこない。
代わりにボトッ...と、少し重みのある何かが落ちたような音がした。
善逸が鬼の腕を斬ったのだ。
ユラユラっと立ち上がった善逸が構える。
その姿にやっぱり見惚れてしまう。
ビリビリと雷が善逸の体に集まって、とても輝いて見えた。
雷が落ちたような音がして、気がつけば鬼の頸がそこに落ちていた。
我に返ったのか、鬼の頸を見て叫び出す善逸。
でも、泣きながらも私を心配してくれる。
そんな、優しい彼が私は大好きなんだ。
ずっと。
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再新遅くなってごめんなさい!by駄作者
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。