ポッと頬を染めながらはにかんだ善逸。
......くっそどうしよう大好き......!!
そう言うと善逸は私の頭を撫でてくれた。
そして目をキラキラさせる善逸。輝いてる。
...いつもの善逸に戻ったなー...なんて考えていると、善逸は急に私の顔を覗き込んできた。
突然の事で焦った私。
善逸は私の頬を少し撫でて、
と、一言。
...この後、私は一体何を聞かれのだろうか。
最後、呟くように言ってみると耳の良い善逸にはやはり、ばっちり聞こえていたようで。
わかった、わかったからタックルやめて。
そんなつもりないし!!
私たちのずっと前を歩く炭治郎と伊之助も何事かと振り返って私たちの様子を伺ってくる。
...とまぁ、こんな風に意地悪するのも楽しい。
何もかも全て、私にとっては久しぶりに感じる。
だってあの子に全て奪われていたんたから。
私の心音を聞いたのか、心配した表情で私の顔を見てる善逸。
私が咄嗟に誤魔化しても、善逸の表情は戻らない。
急に何を言い出すかと思いきや
とんでもない発言をしてきた善逸さん!!
それはもう私の心臓を弄んでいるかのように!
お願いだから雄の顔になるのやめろ!!
ニヤニヤしながら私の顔を見て楽しんでる。
動揺を隠す為に善逸の手を取り走る私。
私もだよ。
だけど、私たちを待っているのはまた、__
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!