ここからが悪夢だった。
臆病な私は3人に頑張ってみる...だなんて言ってしまったけど、この空気はやっぱりキツくて
私だけ、別の部屋にしてもらった。
私以外の4人の傷は治ってしまった為、4人で任務に出て行くのを見るのが正直寂しくて辛かったってのもあるし。
私もだんだん自由に行動出来るようになって、訛った体を動かせるようにもなった。
しのぶさんの薬って本当にすごいって実感できたわ。
__そんな私が、1人で剣を振っていた時のことだった。
扉の向こうから聞こえてきたのは私に対する悪口だった。
...いやいやいや、え?
それどこの情報?
聞いたことあるって誰に聞いたの一体
いるの、そこに?
任務から戻ってきたのか?
そんな訳ねぇだろ。
いつの話だよ。
なんで冨岡さんなんだよ。
毎回毎回、冨岡さん巻き込んで...何がしたいの?こいつは。
だから誰から聞いたんだよその情報。
ってかそこに男しかいないの?
何してんだよ蝶屋敷でこいつら。
....あぁもうダメだ、あの女のせいで私の口がだんだん悪くなっていく。
冨岡さんまで巻き込んでしまった。
本当に申し訳ない...
迷惑をかけてしまった...
それだけは避けたかったのに。
あの女...私がここにいる事、知ってるのか?
“善逸“の所だけ声の大きさが違った。
まるで、そこだけ強調しているみたいに......。
してないよそんなの
...あの女、今なんつった?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。