第12話

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2021/04/25 03:15
京本side

「優里ちゃん、本当に一人で大丈夫?」

優里「うん、ここから歩いて五分ぐらいの場所に家あるし。もし何かあったらお兄ちゃんに連絡するから。」

「そう?北斗が出なかったりしたら俺にでも連絡して?」

優里「うん!あなた君、京本君おやすみ」

京本「おやすみ」

「おやすみ、またね」

優里「(ボソッ)京本君……あなた君が好きなら素直にならないとダメだよ?」

京本「は?」

俺があいつをすき?
優里は、何言ってんだ?

「どーした?ほら、早く帰るぞ」

そういうセリフは、俺が言うやつだろ

_______キャァァ!!!______

「っ!?優里ちゃん!!」

京本「あっ、おい!!」

✄--------------✄

モブ「こんな、遅い時間に女の子が一人で歩いてちゃダメだよ?」

優里「やめて、来ないで!!」

モブ「強がっちゃって、可愛いね」

優里「やめて!!ヤダ!!だれか………あなたくん!!あなたくん助けて!!」

モブ「ほかの男の名前呼んでんじゃねぇーよ」

ドカッ

優里「痛っ……痛い。やめて、やだ」

「おい、お前、俺の女に何してくれちゃってんの?」

モブ「ひぃΣ(゜д゜;;)っ」

京本「警察呼んだから逃げても無駄だよ。」

「優里ちゃん!!優里ちゃん大丈夫!?」

優里「あなた君、こわ……怖かったよ(´;ω;`)」

「京本、北斗に連絡して」

京本「わかった。」

警察「通報が有りきました。」

京本「あいつを連れてってください」

モブ「やめろ!!触るな!!僕は、、、僕は自分のお姫様を見守ってただけだ!!」

警察「話は署で聞く」

優里「ハッ…ハッ…ハッ…ゴホッ…ヴ…ゲホッゴホッゴホッ…」

「優里ちゃん!!優里ちゃん!!」

京本「近くのコンビニまで、行こう。」

こんなに焦ってる京間初めて見た。
こんな時、何も出来ない俺は無能だ
京本
北斗、今何してる?
北斗
京本?なんで、お前が俺の連絡先知ってんの?
京本
それより、近くのコンビニに来て
京本
松村……お前の妹が男に襲われそうになって今過呼吸になってる
京本
京間が近くに居るけど、京間ひとりじゃきっと限界がある。
京本
だから、早く来て
北斗
わかった。あなたさんと優里の事今守れんの京本だから俺が行くまで2人のこと守ってて絶対だよ。
京本
わかった
優里「_| ̄|○、;'.・ ゴホゴホオェェェェェ」

「優里ちゃん、ゆっくり深呼吸出来る?」

優里「( ´◎`)スー( ˙࿁˙ )ハー」

「そ、上手……。優里ちゃん大丈夫?」

優里「大丈夫、あなた君と京本君が助けに来てくれたから」

「優里ちゃんが無事でよかった。京本、北斗には連絡してくれた?」

京本「すぐ、来るって。それより、京間はへーきなの?」

「何が?」

優里「っ、あなたくんごめんね?思い出しちゃったよね?」

「謝らないで?俺は大丈夫だって」

嘘付くなよ
お前だって、震えてんじゃねぇーか
何強がってんだよ。
お前だって………女だろ?
誰かに……俺を頼れよ

グイッ

ギュッ

「ちょっ!!京本!?何してんだよ」

京本「煩い、黙って」

「………京本、俺が嫌いなのになんでこんなことすんだよ。」

あぁー、嫌いだよ
辛いのに、辛いって言わないお前が
泣きそうなのに、我慢してるお前が
俺の前では、弱み見せろよ。
つらそうにしてるお前見たくねぇーんだよ。

京本「うるせぇ、今は黙って、俺にこうされてろ。優里はヘーキか?」

優里「大丈夫だよ。ありがとう」

北斗「優里!!!あなたさん!!!」

優里「お兄ちゃん!」

「来んの遅いよ。ほら、優里ちゃん帰ってゆっくりして?」

優里「うん、ありがとう。今度こそおやすみなさい」

「うん。おやすみ」

北斗「京本、何時まで、あなたさんのこと抱きしてるの?」

京本「あっ、わりぃ。」

「別に」

優里「…………あなた君」

「ん?」

優里「僕達……別れよ」

「えっ?何言ってんの?」

優里「僕じゃ、あなた君を幸せに出来ないから。」

「どういう意味だよ、それ」

優里「そのまんまの意味だよ。」

北斗「後で、俺からあなたさんに話すよ。」

「わかった……。」

優里「また、あした。京間くん」

-------------キリトリセン--------------

京本「俺らも帰るぞ。」

「あぁ。」

京本「…………」

深澤「あなた!!!」

田中「大丈夫か!?」

京本「ちょっと、色々あったみたいだから。大人しくさせてやって」

「京本、ありがとう。樹、大丈夫だよ。辰哉ごめんね?僕もう疲れたから寝るね。バイバイ」

アイツが去った後
深澤と樹に、問いただされた。
俺は、全部話した。

京本「って感じ」

深澤「いや、京本、あなたのこと好きだろ。」

田中「優里ちゃんに嫉妬ね。優里ちゃんいい子じゃん。」

は?何言ってんのこいつら
俺が?
京間をすき?
俺が、優里に嫉妬?
そんなわけねぇーじゃん。

深澤「あっ、京本は一つだけ誤解してるよ。」

京本「誤解?」

田中「優里ちゃんは、男だよ。性同一性障害なの」

京本「何言ってんの?優里は、女じゃん。」

田中「女に生まれたくて、女になってんだよ。優里ちゃんは、男としてじゃなくて女として見てほしいから、女の子の格好してるの」

田中「優里ちゃんは、僕じゃ、あなたを幸せにできないって言ったんでしょ?」

京本「あぁ。」

深澤「それってさ、女である僕は女であるあなたを幸せにできない。だからあなたは異性と付き合って幸せになってって意味なんじゃないの?」

深澤「優里ちゃんは、最後までいい子だよ。京本が、あなたの事好きだって気付いてたし。きっと、あなたのことを京本に託したんだよ。」

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