京本side
「辰哉、ごめん。クローゼットから着替え取ってくんない?汗かいて気持ち悪い」
深澤「Tシャツでいい?」
「いいよ。さっくん、タオルの場所樹から聞いて濡らしてきてもらっていいかな?」
佐久間「了解でやんす!」
「樹、ごめん。飲み物持ってきてくれない?ダルくなってきた。」
田中「OK」
先から、京間が俺と目を合わせてくれない。
って、何俺落ち込んでんだよ。
別にいいじゃん。
俺は、京間が嫌いなんだから
なのに、なんでこんなに胸が痛いんだよ。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
深澤「1人で、出来そう?」
「手に、力はいんないからさっくん拭いて?」
佐久間「へっ!?さ………佐久間でやんすか?!」
「この中だと、さっくんがマシだもん。ダメ?」
佐久間「ダメじゃないけど、ほ……本当にいいの?後でビンタとかしないでね!?」
「んー、大丈夫。」
そー言って、京間は服を脱いだ
俺ら居んのに、脱ぐか?
俺らだって健全な男子高生だぞ?
意識しなさすぎだろ。
佐久間「見てない、見てない、見てない、見てない。佐久間さんは何も見てない。」
先から何かをボソボソと呟きながら
さっくんは、京間の体を拭いてる。
深澤と樹は、慣れてるのか京間の部屋にある本を読んでた。
「んっ、さっくん。そこ違うよ?」
佐久間「ご……ごめん!!」
「んふふっ、さっくん。真っ赤〜」
佐久間「あ……当たり前じゃん!!お……女の子のは……裸拭いてるんだよ!?へ……平常心保ってるから、拭き終わるまで、俺の方向かないで?」
「ヤダ、って言った?」
佐久間「デコピンする」
「んっ、さっくんの手気持ちいい」
ブチッ
京本「さっくん、貸して俺が変わってあげるよ。」
佐久間「へっ?」
京本「貸して。」
佐久間「あっ、はい。」
「京本〜?何怒って……ヒャッ///」
ドサッ
佐久間「ちょっ、きょも?な……何してんの?!」
京本「あなたが、悪いんだろ?俺ら居んのに、煽るような事して……俺ら男だよ?」
「や……やだ。やめて……助けて」
深澤「おい!!何してんだよ!!」
京本「何って、見てわかんないの?あなたが、男を煽るような事してるから。分からせてあげてんだけど?」
田中「いいから、あなたから離れろ」
ドンッ
京本「っ、何すんの?なんで、邪魔すんのさ。」
深澤「あなた?大丈夫か?」
「ハッ、ハッ、ハッ(過呼吸)」
田中「京本!!なにしてんだよ!!あなたが、男装してる理由も知らないで!!佐久間、さっき教えた場所覚えてるでしょ?そこから洗面器持ってきてくれる?」
佐久間「あっ。うん!!」
数分後
深澤「あなた、吐き気とかは?」
「ちょっと……だけ」
深澤「少し、素肌に触れるよ?」
「ビクッ」
深澤「大丈夫……大丈夫だからね?俺は何もしないよ」
「_| ̄|○、;'.・ ゴホゴホオェェェェェ……」
田中「俺、水と薬もってくる」
佐久間「ふっかさん、俺やる事ある?」
深澤「あまり、素肌に触れないようにしてあなたの近くに居てあげて。マスクはちゃんとしてよ?」
佐久間「了解」
違う。
俺は……こうなるなんて、わかんなかったんだ。
京間が、無防備だから
分からせてあげようとしてただけなのに
って、こんなんじゃ俺が京間好きみたいじゃん。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!