京本side
あの日から、京間は俺を避けている。
深澤達に聞いても何も言ってくれない。
羽柴「えっ!?京間君が?」
あの子、確か羽柴さんだっけ?
京間のことなんか知ってるかな
ってか、今京間の話してたよな?
京本「あのさ、羽柴さん。」
羽柴「あっ、京本君。どうしたの?」
京本「京間の事なんか知らない?」
羽柴「わたしには、わかんないな。でもね告白何時もは断ってたのに今回の告白は断らなかったみたいだよ。」
京本「それって、京間が好きなやつだからとかじゃなくて?」
羽柴「うん、隣のクラスの松村優里ちゃんって子で同じクラスのほら、あそこで本読んでる北斗くんの双子の妹らしいよ。」
京本「そう、ありがとう。」
羽柴「いえいえ。」
ガラーッ
羽柴「あっ、京間君おかえり。凄い噂になってるよ」
「まぁ、確かに噂にはなるわな」
羽柴「好きな人の事はいいの?」
「うん、叶わないのは分かってるからね。諦めて恋人作ることにしたんだ。」
なんで、目も合わせてくれねぇーんだよ
俺があの時悪かったから
俺を避けないでよ。
京本「あのさ京間……h「北斗、また本読んでんの?さっき優里ちゃん北斗の事探してたぞ?」っ…………」
羽柴「京本君は、京間君の事好きなんだね。」
は?何言ってんだよ
俺は……好きじゃない
好きじゃないのに……なんで胸が痛いんだよ。
京本「あんなやつ、好きじゃない。」
松村「あなたさん、なんかオススメの本ってある?あなたさんのオススメしてくれる本どれも面白いから好きなんだよね。」
「オススメか〜。これ今俺が推してる作家さんで恋愛系なんだけどね、めっちゃ面白いぞ」
松村「貸してくれたりする?」
「いいよ。はい。あっ、後で優里ちゃんにも連絡してあげなよ?」
松村「本ありがとう。わかった。連絡しておく、優里の事よろしくな」
「おぅ」
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放課後
「ダルっ」
京本「わりぃ」
俺は、今京間に勉強を教えて貰ってる。
本当は、勉強なんて余裕だ。
でも、なにか理由をつけて京間と居たい。
「早くしてくんない?彼女待たせてんだよね、何処がわかんないの?」
京本「全部」
「まじで、めんどい。何でこういう時に限って辰哉も樹もさっくんも先に帰るのさ」
京本「やっぱ、教えなくていいから帰れば?」
「は?自分から頼んで、今度は帰れ?だったら1人でやれば?」
じゃーなと、言って京間は鞄を持ち教室を出ていった。
--------キリトリ線--------
京本「クッソ!!まじわかんねぇー」
?「あ……あの、ここの方式間違ってるよ」
京本「誰お前」
?「あっ、ごめんなさい。僕松村優里です。あなた君を待ってたけど戻ってこないから教室に来てみたけど居なくて、京本君が頭悩ませてたみたいだから」
京本「京間なら、数分前に教室出ていったけど?」
優里「あなたくんに何かやったり、言ったりしてない?」
京本「一人でやるから帰ればってきなこと言った気がする」
ガラーッ
優里「噂をすれば」
ほら、戻って来たよ。と言われ扉の方を見ると何冊かの本と俺が何時も飲んでるトマトジュースを持った京間が立ってた。
優里「僕の彼氏は、素直じゃないからね。今日は、僕も京本君のやつ見るの手伝うよ」
「お前が、容量悪いから先生に頼んで持ってきた。あとこれやるよ。」
なんかわかんなくなったら俺か優里ちゃん呼んで、俺本読んでるからと言って、ヘッドホンを付け本を読み始めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。