第8話

見え方
507
2018/12/27 01:27
人間には裏がある。
それを知ったのは3歳の頃。
お父さんとお母さんが喧嘩をしている。

お父さんは、私の知っている人じゃなかった。
手越
…あなた。
あなた
………。
お父さんは怒鳴って、コップやらなにやら投げていた。その姿と重なったのは、祐也くんだった。
手越
あなた?
あなた
…………。
手越
ねぇあなた。
久しぶりに外出ない?
あなた
……………。
手越
バドミントン、やらない?
あなた
……あ、祐也くん。
手越
あれ、今気づいた感じ?
あなた
……バドミントンってなぁに…?
手越
うーん、ラケットっていうのを持って、こんな小さいのを二人でパスし合うゲーム。楽しいよ?
あなた
…二人じゃないと出来ないの?
手越
あー、ダブルスっていって2対2で戦うゲームもあるよ。
あなた
じゃあ、それがいい!
あなた
一人審判で、四人でそれやる!
手越
ホントに!?
あなた
…あ、それって痛い?
手越
ううん、痛くないよ。
あなた
そうなの?
手越
うん。
あなた
じゃあやる!
手越
やった!準備できたら外おいで!
あなた
分かった!
~手越目線~
嘘でしょ…成功したよ……。
成功したよ!?
増田
おー手越。どうだった?
手越
せ、成功した…。
加藤
マジかよ!
よっしゃみんなで外いこうぜ!
小山
シゲ、運動音痴じゃん。
手越
いいから行こ!
あなたと遊べるよ!!
増田
手越テンション高いねぇ。
あなた
…あ、貴久くん!
増田
おー、準備完了?
あなた
うん…!
加藤
よっしゃ、バドミントン負けないからな!
手越
俺も!
あなた
…初めてだけど、なんか、負けたくない…。勝つからね!
小山
その勢だあなた!
増田
れっつごー!

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