第3話

3話
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2023/02/25 15:27
阿部 亮平
阿部 亮平
出来た!カレー!
鬱先生
鬱先生
美味しそうやな。


こんなご飯いつぶりやろ。
ずっと全然食べてなかったけど、食べれるかな……
阿部 亮平
阿部 亮平
大先生?食べたい量だけでいいからね?


阿部ちゃんは俺の心を見透かしたみたいに

言うてくれた。優しいな。ほんま。
鬱先生
鬱先生
ありがとうな。食べてみるわ


口に阿部ちゃんが作ってくれたカレーを運ぶ
鬱先生
鬱先生
……おいし
阿部 亮平
阿部 亮平
美味しい?
鬱先生
鬱先生
うん。めっちゃ美味しいで
阿部 亮平
阿部 亮平
よかったぁ……

久々にこんな美味しいご飯食べたで。

てか、このままここにいてええんやろうか。
絶対とんち探してるよな……
鬱先生
鬱先生
チラッ
うわっ……結構メール溜まってるし、不在着信も入ってるやん……
鬱先生
鬱先生
はぁ……
阿部 亮平
阿部 亮平
なにか連絡来てた?
鬱先生
鬱先生
おん。色々な。
阿部 亮平
阿部 亮平
切っとこ?
鬱先生
鬱先生
え?
鬱先生
鬱先生
なんでや。
阿部 亮平
阿部 亮平
だって、見るの辛くない?
阿部 亮平
阿部 亮平
見るの辛いなら切るのも大事だよ?
鬱先生
鬱先生
……せやな。


これもまた思いきった決断だと思い、俺は携帯の電源を切った。

まあ、言うと連絡を絶っただけだが。
阿部 亮平
阿部 亮平
お風呂入れてくるね!

そう出ていったあべちゃんを尻目に

さっきの携帯とは違う携帯を取りだした。
鬱先生
鬱先生
……次はここ……か。

出てきたのは、結構大きな会社の名前。
鬱先生
鬱先生
えっと、理由が?


分かるよな?もう俺の秘密。

せや。俺の秘密は。






『殺し屋』をやってるってことや。
鬱先生
鬱先生
無能……ほんまにそうかな?


殺し屋のNo.1は僕。

鬱またの名をシャルル・ウツー





でも、そんな僕にも気になる存在が。
鬱先生
鬱先生
ほんま誰なんやろか。


新しくこの世に入ってきた。
新しい殺し屋。

『𝐒𝐍𝐎𝐖』って言うんやけどな?
鬱先生
鬱先生
まあ、ええか。
俺のことは知らんやろうし。


この存在が俺にのちのち大きな存在になることを知る意味なんて無かったんだ。

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