なんで…いるの…?___
夜久「おいっ!!!」
痴漢男「!!」
夜久「大事な後輩に手ぇ出してんじゃねぇ!!」
夜久…さん…夜久さん…夜久さん…!
『夜久さん助けてっ…!!』
夜久(あなたが助けを求めてる…!行かなきゃ…!)
夜久「あなたっ!!」
グイッ
ギュッ
夜久「おいお前…」
痴漢男「……」
夜久「今度あなたに手ぇ出してみろ。ただじゃおかねぇ…!」
痴漢男「くっそ…!」
車内アナウンス「まもなく○○駅〜○○駅〜」
プシュー
ダッ
夜久「ちょっ!待てっ…!」
ギュッ
夜久(!!?)
『行か…ないで』
ポタポタッ
夜久(こんな時でも可愛いって思っちまう俺はどうかしてんのかな…)
夜久「どこにも行かねぇよ…」
ギュッ
あなたの降りる駅のホーム
夜久「なんか飲むか?自販機で買ってくる」
『カフェオレがいいです…。あ、お金…』
夜久「それぐらい奢らせろってw」
『ありがとう…ございます』
夜久「ん。ここで待ってろよ」
夜久(こいつひとりじゃまた襲われそうだよな…家まで送るか…?でもそうすると帰り遅くなる…んまぁ俺男だしいいか…)
ピッ
ガコッ
夜久「はい。カフェオレ」
『ありがとうございます』
そういえば…夜久さんって降りる駅ここじゃないよね…?通学のとき1回も見たこと無かったし…
『夜久さんって本来ならどこで降りるんですか?』
夜久「ん?あぁ、3個前の駅」
『え…それじゃあ早く戻らないとじゃないですか』
夜久「こんなことがあってお前を1人で帰らせられると思うか?」
『…っ!でもっ!』
夜久「あなたは…、甘えときゃいーの。な?」
ポンポンッ
なんだろう…このギュッて感じ…苦しい…けど…嫌じゃない
『ありがとうございます///』
夜久「どうした?また顔赤いぞ?」
『なんもないです////』
夜久「そうか?熱とかじゃないか?はかるか?」
コツ
!!?
夜久「熱は…ないみたいだな。でも心配だから早く家に帰るか。送る」
『それだと夜久さんの帰りが遅く…』
夜久「そう言われると思って遅くなるってもう連絡入れといた。それに今日親かえってこないし」
『そう…なんですか。ありがとうございます』
夜久「ん」
急にしゃがんでどうしたんだろう?
『どうしましたか…?』
夜久「乗れ」
『えっ?』
夜久「腰…ガクガクだったから」
…カァ///
『も、もう大丈夫です…!』
夜久「いいから。乗れって」
『…』
スッ
ギュッ
『お願いします…』
夜久「おう」
黒尾家の前
『夜久さんありがとうございました』
夜久「次から誰かと絶対帰れよ?俺も途中までなら一緒に帰れるから」
ガチャ
鉄朗「おぉ!あなたおかえりー!遅くてびっくりしたぞ!って夜久!?どうした急に」
夜久「おめぇが一緒に帰んねぇからあなた痴漢にあってたんだよ!だからここまで送ったんだ!」
鉄朗「まじか…。あなたすまん。夜久も、すまんな」
夜久「あなたが無事だからいいよ」
鉄朗「ところでやっくん?君はこの時間に帰路につくのかい?」
夜久「当たり前だろ?」
鉄朗「ちょーっといくら男のやっくんでもそれはおにーさん心配だなぁ。なぁ、あなた?」
『うちに泊まってって貰えば?』
鉄朗「さすが我が妹〜!名案だな!そうと決まればやっくんは連絡!あなたは3人分の夕食の準備してくれ!今日おふくろ帰ってこないらしいからな」
『テツローはなにすんの?』
鉄朗「俺は風呂沸かす」
『まぁ…いいでしょう』
夜久「ほんとにいいのか?」
『いいですよ。むしろ大歓迎です』
夜久「じゃあ、お言葉に甘えて…」
『はい』
ニコッ
夜久&鉄朗(可愛い…)
さっくしゃっからぁ!!
夜久さんお泊まりムーブ!?
これは妄想がひろがりんぐですねhshs
その前に!作者今日生理に入ったんで、番外編として生理痛に悩む彼女を慰める夜久さんを入れたいと思いまっす!
自由気ままな私を許してくれっ!
てかお腹痛い(泣)
生理痛って軽い人と酷い人がいるんですよね…
私は酷いほうです…
ほんとに子宮切り離したいぐらい痛い
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。