第61話

4次試験の終了とみんなの様子
2,632
2022/06/24 14:05
〈数日後…〉



ボーーーーッッ!!!⛴

試練官
ただ今をもちまして第4次試験は終了となります
試練官
受験生の皆さん 速やかにスタート地点へお戻りください
試験終了を告げるアナウンスが島に響きわたった。


私とキルアは顔を見合わせる。
キルア
キルア
あなた、戻ろーぜ
あなた
うん!
走ってスタート地点へ向かった。



スタート地点に見えた頃、誰かがこっちに手を振っていた。

ゴンだ。
ゴンが私に気づいて大きく手を振っていた。
ゴン
ゴン
あなたーっ!!
私はゴンに笑顔を向けた。

たったの数日だったのに久しぶりに会えた気がして嬉しかった。

その後ろからレオリオさんとクラピカさんも顔を出した。
あなた
あ、レオリオさんとクラピカさん!!
レオリオ
レオリオ
おう!あなた、無事生き残れたか!
レオリオさんはそう言って笑った。
キルア
キルア
あたり前だろ!
クラピカ
クラピカ
みんな無事で良かったな
あなた
うん!

本当にみんな生きていて良かった。


ゴン達の4次試験の話も聞きたいなぁ。
そう思ってゴンに話しかけようとしたら軽く肩を叩かれた。

振り向くとレオリオさんから言われた。
レオリオ
レオリオ
あなた、オレたちのことずっとさん・・呼びしてるけどよ…レオリオでいいぜ?クラピカもそうだろ??
クラピカ
クラピカ
あぁ あなたの好きなように呼べばいいと思う
…確かにそうだった。

何となく、二人は年上だからなぁって思ってずっとさん・・付けしていた。

うーん…どっちがいいかな…と少し考える。

でもまぁ二人がそう言うなら……!!
あなた
じゃあレオリオとクラピカって呼ぶね!
レオリオ
レオリオ
おう!
クラピカ
クラピカ
分かった
二人が嬉しそうで私も嬉しくなった。



          ・・・
キルアside


オレを含めて、スタート地点には10人いた。

ふと、隣のあなたを見る。

あなたは、ヒソカの方を見ていた。
すると、ヒソカがあなたに口パクで何か伝えた。
あなた
ま、た、あ、と、で……?

あなたがヒソカの口元の動きから察したことを解読してつぶやいた。
ヒソカはにこりと笑って頷いた。



あの野郎ヤロウ!!後で二人で会う気かよ!!
そう思ってると、案の定バチッと目が合った。
ヒソカはいつもの不敵な笑みを浮かべていた。

隣には「あはは…」と少し困ったように笑うあなた。
キルア
キルア
(ヒソカお前なんかにあなたを会わせてたまるか!!)
キルア
キルア
ったく……
はぁ…とため息をついていると、レオリオにどつかれた。
レオリオ
レオリオ
何だよ〜?妬いてんのか?
ニヤニヤしながらそんなことを聞いてきた。

妬いた?嫉妬しっと…?オレが?あなたに…??

なっ…!?//…んなわけ!!
キルア
キルア
はぁ!?//
そんなんじゃねーし!!
クラピカ
クラピカ
………微笑ましいな
全く…こいつらも大概だ。



別にあなたが誰と話そうが、会おうが、何をしようが、それはあなたの自由……だよな。
頭ではそう分かってる。


でも……



ただもう少し………




オレを見てほしい。
オレに笑った顔を見せてほしい。
オレの名前を呼んでほしい。




なんて一瞬思ったけど、その考えは振り払った。

こんなこと…考えたらだめだ。

そう思って、オレはあなたとゴンのいる方に駆け寄った。
ゴン
ゴン
潜伏中はどこにいたの?
あなた
島の西の方だよ
二人の会話をちらっと聞いた感じ……
粗方あらかた情報共有といったところか…

オレも、いつまでも平和そうな二人の会話に混ざって話していると船からアナウンスが聞こえた。
船員
まもなく船が出発します
つづく…

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